20日間でマイナス5キロ!松坂ムダそぎ落とした

[ 2009年7月27日 06:00 ]

 フォートマイヤーズ(米フロリダ州)で、単独キャンプを行っているレッドソックスの松坂大輔投手(28)が25日(日本時間26日)、体重を開幕時の約95キロから5キロ減の90キロに落としたことを明かした。メジャー移籍後の体重増の中で、自分の意図に反してついた筋肉をそぎ落とすことが狙いで“激やせ”に成功。今後は球団に作成を依頼した「復帰ガイドライン」に沿って調整を行う。

 真っ黒に日焼けした松坂の精かんな顔つきからトレーニングの充実ぶりがうかがえる。「僕は顔から太って顔からやせるんです」と笑顔で話した後「体重は5キロくらい減りました」と明かした。
 開幕時に約95キロあった体重は、今月6日のフォートマイヤーズでのキャンプ開始から20日で一気に90キロまで落ちた。“激やせ”ともとれる変化だが「普通に食べて、水分もしっかりとって、その中で体重が減っている」。連日35度の猛暑の中でランニングを黙々とこなした結果だった。
 年間162試合戦う体力、そしてパワーをつけるため、毎年2~3キロの増量を図ってきた。しかし、先発投手に画一的に渡される球団のウエートトレーニングメニューの中で「自分に合わない余計な筋力がついてしまった」という。復活にはまず“無駄”をそぎ落とすことが不可欠だった。その中で24日にボストンで行った各部位の身体の数値はすべて先月20日のDL入り前を上回った。“土台”は出来上がった。
 この日、約30メートルの距離でキャッチボールを行った松坂は「目標のないトレーニングは精神的にきついと球団に言った。遠投、ブルペン、マイナー登板と身近な目標設定をした上でトレーニングをしたい。近日中に渡されると思います」と球団が“復帰ガイドライン”を作成中であることを明かした。8月上旬に開始するブルペン投球では、許可された投げ込みも行い、今の体形にあったフォーム固めに着手する。
 「肩の(強度を示す)数値が平均以上を保っていれば球数を投げていいと言われている。これは大きな前進。まだまだ鍛えられる」。スリムになった松坂が復帰に向けて本格的に動き出す。

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2009年7月27日のニュース