グライ4敗目…フォームの乱れで乱調?

[ 2009年5月28日 06:00 ]

<巨・ソ>5回途中で降板したグライシンガー

 【巨人3―5ソフトバンク】2年連続最多勝を獲得した巨人・グライシンガーがおかしい。4敗目を喫したこの日を含め、最近6試合は35回1/3で55安打29失点。原監督が「本来の出来という点で程遠い」と評したのも無理はない。右腕は「技術的な問題。打者に見やすくなって打たれている」とフォームの乱れが原因と分析した。乱れは制球力の低下を招いた。阿部がいつも以上に低くミットを構えたが8安打はすべて高めに浮いた。乱れは緩急を奪った。最速は146キロ。最も遅いカーブは9球しか投じなかった。得意球のチェンジアップは132キロ。昨年より5キロ程度速い。目先を変えられず、空振りは5度しか奪えなかった。

 乱れは苦心の配球につながった。ここ6試合で許した55安打のうち、直球(ツーシーム含む)、カットボール、チェンジアップがそれぞれ17本。どの球種も同じように攻略されている。尾花投手総合コーチは「投げていかないとしようがない」とローテを飛ばすことは否定したが、伊原ヘッドコーチは「今の状態では難しい」と苦言を呈した。首位を快走する中で開幕投手の不振は、チームの不安材料となっている。

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2009年5月28日のニュース