館山開幕６連勝！昨年からズ～～っと１２連勝！

７回、オリックス１死一、二塁、ラロッカを三ゴロに仕留め、ガッツポーズするヤクルト・館山

　【ヤクルト４―０オリックス】ヤクルトの館山は７回無失点で開幕から無傷の６連勝。昨年から続く連勝も「１２」と伸ばした。打線は２回に田中の２号２ランで先行し、６回無死満塁で宮本が中前へ２点適時打を放った。オリックスは好機であと１本が出ず、１３残塁。借金は今季最多の９となった。

　≪自分よりもチーム！≫降り続く雨にぬかるんだマウンド。厳しい条件でヤクルトの館山が本領を発揮した。「条件は一緒。打者も嫌だと思う」と冷静に投げ続け、７回無失点。開幕から負けなしで、チームメートの石川に並んでリーグトップとなる６勝目を挙げた。
　３者凡退は５回だけ。４度も走者を三塁まで進めたが、ホームは踏ませなかった。「集中力を切らさずに粘れた」と胸を張った。
　この日は相手先発の光原のステップ幅が、館山よりも広かった。ぬかるみで抑えが利かない分、相手の歩幅に引きずられて、球速が落ちたという。それでも、一昨年に中継ぎを経験したことで「そういうのが生きた」と館山。悪条件を苦にしなかった。
　昨年８月からの連勝は１２となった。ただ、今季の開幕６連勝は「（チームの）負けを挟んでいるので、マー君の７連勝とは違う」と言い切った。田中（楽天）を引き合いに出して、自分に黒星がつかなくてもチームが負ければ一緒、との考えで記録に興味を示さない。そういうチームの勝利を優先する姿勢が、背番号２５の快進撃を支えている。