星野白紙!WBC監督 コミッショナーに一任

[ 2008年9月2日 06:00 ]

都内で行われたプロ野球実行委員会

 星野白紙、WBC監督人選はコミッショナーに一任!プロ野球実行委員会が1日、東京・内幸町の日本野球機構会議室で開かれ、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には「勝てる監督」で臨むことで一致。今後は加藤良三コミッショナーを中心に広く有識者、球界関係者の意見を聞いて今月末をめどに人選を進めることになった。

 コミッショナー事務局とセ・パ両リーグの3局統合を1カ月後に控えた実行委員会。5時間近くにわたった長い会議の中で、WBC監督問題は8あった議題の6番目に討議された。

 すでに中日・落合監督、星野氏に就任を打診したとされていることについて長谷川一雄コミッショナー事務局長は「誰にも打診はしていない」と否定。「WBCの監督はプロ野球界全体で決めること」と“白紙”を強調して議論に入った。

 事前に行われた理事会で「選考基準を明確に」で一致したパ・リーグから人選の透明性を求める声が上がり、中日からは「日本シリーズ優勝監督を」と提案された。3月開催という日程から「現役監督は難しい」という意見、選考委員会の設置を求める声もあったが、いずれも全員の同意を得るものではなかった。

 一致したのは北京五輪惨敗を受けて必勝態勢の必要性。加藤コミッショナーは「一番大切なことはWBCに勝てる強いチームづくり。有識者、関係者のしかるべき人に意見を求めることも必要。私も積極的に参加して意見を吸い上げたい」と自らが中心となる姿勢を示した。前回優勝監督のソフトバンク・王監督らから広く意見を聞いて候補者を絞ることになる。

 時期的なめどについては「可及的速やかに」と語るにとどまったが、今月でほぼレギュラーシーズンを終える大リーガーとの出場交渉、来春の代表合宿の設定などを考えると9月中がタイムリミット。「(星野氏とは)違う名前が出る可能性は?」という問いには「違う名前というよりも、まだそういった名前自体が存在しない。すべてはこれから」。一からの人選となることを強くアピールした。

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2008年9月2日のニュース