佐々木セガサミーが都市対抗初勝利!

[ 2008年9月2日 06:00 ]

<セガサミー・七十七銀行>七十七銀行に勝利し、応援団に帽子をとって挨拶するセガサミー・佐々木監督

 都市対抗野球大会第4日は1日、東京ドームで1回戦3試合を行い、第2試合では元ダイエー、西武などで活躍した佐々木誠監督(42)が率いるセガサミーが1―0で都市対抗初勝利。上津原詳投手(23)が七十七銀行を6安打完封した。新日本石油ENEOS、JFE西日本もそれぞれ2回戦へと駒を進めた。2日は1回戦3試合が行われる。

【試合結果


 【セガサミー1-0七十七銀行】苦しんだ末の“ドーム1勝”にナインは喜びを爆発させた。創部3年目。初出場だった昨年に続く2度目の挑戦での悲願達成に就任1年目の佐々木監督は「苦しかった。ロースコアは予想していたが、まさかこんな展開になるとは。社会人で勝つのは本当に難しい」と額に汗をじっとりにじませた。

 立役者は2年目右腕・上津原だ。右横手から143キロ直球を軸に虎の子の1点を守って6安打完封。「予選からずっと使ってくれた監督の期待に応えたかった」と笑みをこぼした。青学大では高市(現ヤクルト)の陰に隠れ、東都リーグでわずか2勝も入社1年目から主戦を任された。今季はシンカーも習得。投球の幅が広がり東京都予選は4試合計31回1/3で防御率0・29。抜群の安定感を誇り、大舞台でも堂々の投球を披露した。ネット裏の広島・高山スカウトも「次の試合もうまくいけば、名前が挙がってくるかもしれない」。ドラフト候補にも急浮上だ。

 「一発勝負だからプロのペナントレースより全然大変」と佐々木監督は話したが、この勢いでまだまだ“連チャン”するつもりだ。

 <七十七銀行 摂津が好投も惜敗>JR東日本東北からの補強右腕、摂津が先発して5安打10奪三振で完投も敗戦投手。昨年もTDKの補強選手として登板もチームは敗戦とあって「好投しても勝ってなんぼ。次は自分のチームでここに来たい」と肩を落とした。8強入りした4年前の再現がならず惜敗した村瀬監督は「都市対抗の初戦は難しい。摂津に申し訳ないことをした」と振り返った。

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2008年9月2日のニュース