ルイス13勝目!広島 中日に再び1差に

[ 2008年9月2日 21:22 ]

 【広5-2巨】広島のルイスがリーグトップに並ぶ13勝目。球威のある直球を軸に8三振を奪い、7回1失点と好投した。打線は2回に石原の適時打とルイスの犠飛で2点を先制。5回は嶋の2点適時打で加点した。

 今季のテーマ、「スピード野球」を体現するような試合だった。広島が足を駆使した、いやらしい攻撃を仕掛け「調子は悪くなかった」と言う高橋尚を攻略。ブラウン監督は「相手は好投手。ただタイムリーが出るのを待っているわけにはいかないからね」とにんまりだ。

 タクトがさえたのは2回。1死一、二塁で7番打者の石原を迎え、カウント0―1からヒットエンドランを敢行した。結果的に低めに難しい球が来たが、石原は「食らい付いた」。右前に落として、まず1点。さらに一死満塁から投手ルイスの犠飛で1点を加えた。
 下位打線で連打や長打は期待しづらい場面。ベンチが思い切って動いたことで局面を打開した。5回は1死走者なしから1番の赤松が独断でセーフティーバントを決めて出塁。足のある走者が出たことで高橋尚はペースを乱し、この回2点を追加してKOした。
 3位中日が敗れ、再び1ゲーム差に迫った。昨年までにはなかったしぶとさと勢いが、今の広島にはある。

 ≪ルイスがトップタイ13勝≫広島のルイスがリーグトップに並ぶ13勝目を手にした。150キロ近い直球と高速スライダーで翻弄し、7回1失点。右ひじの故障で1カ月半ほど戦列を離れていたが、これで復帰後は3試合連続の好投。復活を印象づけ「自分の投球ができた」と満足げに話した。
 奪三振143もリーグトップで、防御率は1位の巨人・内海に0・09差の2・30で2位。投手部門の主要3タイトルを独占する可能性もある豪腕は「チームに勝ちが付くことが一番だよ」と言い切った。

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2008年9月2日のニュース