星野に吉報!G・Gキモティ~逆転3ラン

[ 2008年7月30日 06:00 ]

ベンチでG・G・佐藤の肩に頭を乗せる涌井

 セ、パ両リーグは29日、前半戦最終戦を行い、北京五輪の日本代表選手が各球場で活躍した。西武のG・G・佐藤外野手(29)がオリックス戦で21号逆転3ランを放てば、横浜の村田修一内野手(27)は中日戦で球団史上初となる3年連続30本塁打を達成。阪神・新井は腰痛で体調万全とは言えないが、星野ジャパンの“代役4番”候補2人が力強い一発でアピールした。なお、後半戦はオールスターをはさみ、8月3日から始まる。

星野に吉報!村田が横浜初の3年連続30発

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 【西武4―2オリックス】北京の空に向かって高々と号砲を打ち上げた。G・G・佐藤はお立ち台で五輪への高鳴る鼓動を抑えきれなかった。
 「五輪では応援してくださるファンが一生忘れられないようなプレーをしていきたい。ぜひG・G・佐藤にパワーを送ってください。そして北京でもキモティ~!」
 2点を追う6回、ブラゼルの左前適時打で1点を返し、なおも1死一、二塁。本柳の134キロスライダーを丸太ん棒のような二の腕で右中間スタンドまで押し込んだ。15日ソフトバンク戦(ヤフードーム)以来、12試合ぶりの決勝21号3ラン。「久しぶりぃ!ですね。手応えが微妙だったんで、入ってくれと願いました」と笑みがこぼれる。
 不振を極めていた。17日に北京五輪野球日本代表に選出後、前日28日オリックス戦(西武ドーム)までの10試合で39打数9安打1打点、打率・231。本塁打ゼロと自慢の長打力は鳴りを潜めた。しかし「五輪に選ばれたプレッシャーは関係ない」と日の丸の重圧とは無関係を強調。この日の練習でもバランスボードに乗って打撃フォームを入念にチェックするなど、日々の怠らない準備が劇砲につながった。
 両リーグ最多得票で選ばれた球宴を終えると、代表合宿。そして来月10日に北京入りし、約2週間の戦いが始まる。不安もある。筋トレマニアにとって、トレーニング施設が充実していないことはモチベーションの低下につながる。いつも所沢から横浜市内まで車を飛ばして行きつけのジムに通うだけに、ウエート器具が替わることは枕が替わるのと同じほどの一大事。「(施設は)まず一番最初にチェックします」と念入りだ。
 主砲の一打でチームは貯金13、2位・日本ハムと4・5差で前半戦を終えた。試合後に行われたファンに向けた壮行会では「体は北京に行くけど、魂はここ(西武ドーム)に置いていきます」と宣言した。北京で狙うは金、そして秋には所沢で勝利の美酒に酔いしれる。

 ≪石井一苦笑いの55日ぶり8勝目≫西武の石井一が6回0/3、2失点。6月4日以来、55日ぶりに8勝目を挙げた。「あまり勝ちには興味ないけど、1カ月もなかったから変な気持ちでした」と苦笑いだ。6回、カブレラ、ローズに連続弾を浴びるが、味方がその裏に逆転。15日ソフトバンク戦(ヤフードーム)で2回0/3、6失点と炎上し、翌16日に出場選手登録を抹消。渡辺監督から「ここまで首位でいられるのもお前のおかげ」と激励されたベテランは「監督の熱い思いに応えたかった」と話していた。

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2008年7月30日のニュース