FA資格 現行9年から最短7年で合意

[ 2008年6月25日 19:21 ]

 日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)は25日、2年後の見直しを条件にフリーエージェント(FA)権取得年数の短縮などで合意した。FAは1997年に10年から9年に短縮されて以来の大幅改正となった。

 新制度では海外FA移籍は現行の9年のままだが、国内移籍は8年に短縮。2007年ドラフト以降に入団した大学生・社会人は国内7年。補償金は大幅に軽減される。FAが8年に短縮されることで、中日の森野将彦内野手らが新たにFA権を取得する。

 ドラフト会議は今秋から高校生と大学生・社会人を一括開催に戻し、1巡目は重複抽選制で実施。6月末までのトレード期限、新外国人選手獲得期限は7月末まで延長となる。

 また、若手選手のポストシーズン中の試合出場、合同練習などを可能とするルール作りを進めることも合意。年俸調停制度、ポスティングシステム(入札制度)の見直し、FA流出によって戦力が低下した球団の出場選手登録と支配下選手登録を拡大させる案は、今後も継続して話し合うことになった。

 【FA】
 一、2007年ドラフト以降の入団選手は、国内FA取得年数を大学生・社会人は7年、高校生は8年とする
 一、2006年ドラフト以前に入団した選手は国内は8年。海外は9年のまま
 一、旧所属球団での年俸を基準にA(上位1―3位)、B(同4―10位)、C(同11位以下)と格付け。人的補償がない場合はAランクが旧年俸の80%、Bランクが60%、人的補償がある場合はAランクが50%、Bランクは40%の補償金を払う。Cランクは人的、金銭補償ともに不要

 【ドラフト会議】
 一、今秋から高校生と大学生・社会人のドラフト会議を一括開催
 一、1巡目は入札し、重複した場合は抽選。全球団が1巡目選手を確定するまで抽選を繰り返す。2巡目以降はウエーバー方式

続きを表示

2008年6月25日のニュース