谷だラミだガッツだ 主軸が勝負決めた

[ 2008年6月8日 06:00 ]

<巨人・ロッテ>2回1死、先制ソロを放つ巨人・谷

 【巨人7―3ロッテ】クリーンアップそろい踏みだ。巨人は7日のロッテ戦で新5番・谷佳知外野手(35)が先制3号ソロを含む3安打3打点。4番・ラミレスが決勝打を放てば、3番・小笠原は貴重なダメ押し点と、主軸3人で7点中6打点を叩きだした。打つべき人が打って今季6度目の3連勝。勝率5割に王手をかけた巨人は、8日からパの首位・西武を本拠地で迎え撃つ。

 力強いフォロースルーが、打球に伸びを加えた。2回1死、谷が外寄りのスライダーをバットに乗せて左翼席ギリギリに運んだ。
 「上がり過ぎたけど、バットのシンだったし、入ってくれと思った」
 1―1の3回2死満塁からラミレスが左翼線二塁打で勝ち越し。その直後、今度はフォークを左翼フェンス直撃の2点二塁打。5回にも中前打を放ち5月14日の横浜戦(横浜)以来、今季3度目の猛打賞をマークした。5番に座って3試合目の大当たりに「いい当たりが正面を突いていたので篠塚さん(打撃コーチ)に清めの塩をまいてもらった。いい結果が出て良かった」と振り返った。
 今季58試合中スタメンは30試合目。この試合前まで対左投手の打率・351に対し、右投手は・257。右投手攻略へさざまな工夫を凝らしてきた。「すり足とちょっと上げるのと、投手のフォームのタイミングによって変えている」。左足の上げ方を2種類使い分け、この日は右投手から3安打。リラックスさせる下半身とは逆に、上半身はパワーアップさせた。「オフにはウエートをみっちりやってシーズンに入ったからね。ムキムキ?いやいや、たるんたるんだけどね」と言いながら上半身は引き締まった。
 腰痛で阿部がスタメンから外れる中、苦手のロッテ相手に4連勝。借金1とし再び5割に王手をかけた。小笠原、ラミレスとともに今季3度目のクリーンアップ全員打点を記録。原監督は「彼が5番に入ったことで流れというかつながりが出てきた」と目を細めた。
 8日からは前回2連敗を喫した西武2連戦。「この前やられたんでやり返せればいい」と谷は力強い言葉で締めた。

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2008年6月8日のニュース