中大1年生右腕・渡辺が無安打無得点

[ 2008年6月8日 14:56 ]

駒大戦でノーヒットノーランを達成した中大の渡辺

 東都大学野球リーグの1、2部入れ替え戦第2日は8日、神宮球場で2回戦を行い、6季ぶりの1部復帰を目指す中大(2部1位)の1年生右腕、渡辺洋平(福島・日大東北高出)が無安打無得点試合を達成、2―0で駒大(1部6位)に雪辱して1勝1敗とした。

 渡辺は118球を投げ、2四球の走者を許しただけで11三振を奪った。東都大学連盟によると、入れ替え戦でのノーヒットノーランは1996年春に東洋大の倉則彦投手が国士舘大戦で達成して以来。3回戦は9日に神宮球場で行う。

 ≪大事な試合で1年生快投≫中大の1年生、渡辺が負ければ1部昇格消滅という大事な試合でノーヒットノーランをやってのけた。「無駄な四球、先頭打者を出さない。二つを念頭に丁寧に投げた。記録を意識したのは9回。緊張した」。最後の打者は、この日「一番よかった」というスライダーで空振り三振を奪い、ガッツポーズを見せた。
 リーグ戦で5勝を挙げ、2部優勝に大きく貢献した。その疲労が取れずフォームのバランスを崩していたが、入れ替え戦を前に連日、酸素カプセルで体を癒やした効果が出た。
 福島から両親が応援に駆けつけ、プロ野球の東映で完全試合を達成した高橋監督から「いいところを見せつけてやれ」と試合前に激励されて燃えた。渡辺は「初めての神宮のマウンドは最高だった」と胸を張った。

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2008年6月8日のニュース