三浦ようやく挙げた2勝目はまた阪神戦

[ 2008年5月10日 06:00 ]

<阪神・横浜>寺原(右)からウイニングボールを受けとる三浦

 【横浜6―2阪神】28日ぶりの2勝目に横浜・三浦の顔が和らぐ。白星はいずれも阪神戦。通算35勝目(14敗)を挙げたお得意さま相手で頼もしいエースの姿が戻った。「きょうは切れもスピードもあった。146キロ?スピード違反やな」

 これまでは好投しながら援護に恵まれなかったが、自らも先制点を与えていた。だから初回から飛ばした。400本塁打に王手をかける金本には「気合だけは負けないように」と見逃し三振に一ゴロ。6回1死一、三塁では右犠飛で1点を失ったが、スタンドには意地でも運ばせなかった。
 この日大阪に移動すると宿舎から目前の大阪城を眺めた。幼少時代に大阪市内で生花業を営む実家から毎日のようにランニングしてきた場所。「オヤジに走れって言われて」。“原点”を思い返し好投につなげた。
 6回2安打1失点。97球で交代したが、それだけ気迫がこもった“虎狩り”だった。先制3ランを打った村田には「ごほうびで飯でも連れていきます」と笑顔。チームの借金は13。しかし、エースが節目の10勝目をもたらした。

続きを表示

2008年5月10日のニュース