松井秀 結婚効果?ホーム打率リーグ1

[ 2008年5月10日 06:00 ]

<ヤンキース・インディアンス>4回裏2死、松井秀喜はこの日2本目の安打を中堅に放ち、一塁へ向かう

 【ヤンキース6―3インディアンス】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)は8日(日本時間9日)、本拠地ヤンキースタジアムのインディアンス戦に「4番・DH」で出場。メジャーでの自己記録を更新する17試合連続安打をマークし、連敗脱出に貢献した。4打数2安打で打率は・345に浮上。打率首位は明け渡したが、本拠地打率は・394でリーグトップに躍り出た。9日からの敵地7連戦でもゴジラの広角打法が火を噴く。

 ゴジラにやっと笑顔が戻った。自らの2安打が勝利につながったことが何よりうれしい。「誰でもそうでしょう」。チームの勝敗を背負う4番は連敗脱出を心から喜んだ。
 2回にチーム初安打となる左前打。4回にも中前にはじき返し、続くジアンビの2ランを呼び込んだ。凡退した2打席も強烈なライナー。「4打席とも感じとしては良かった」と納得顔だった。これで連続試合安打はメジャー自己新の17。巨人時代の最長18にも王手をかけた。
 ア・リーグ打率首位の座は1日でマウアー(ツインズ)に譲ったが、ホームでの打率は・394となり、ギーエン(タイガース)らを抜きトップに立った。3月に結婚して私生活が充実。文字通り“スイートホーム”になったことに加え、技術面でも5月に入り手応えをつかんだことが高打率につながっている。
 「ボールがしっかり見えている」と話す通り、今はギリギリまで引きつけてコースを見極め、苦手の外角球を克服。左方向にも快音を響かせている。それを証明するようにこの17試合で放った23安打中、中堅から左方向への安打は15本。実に65%を占めている。
 9日からはタイガース、レイズと敵地7連戦。タ軍とは前回4月29日~5月1日の本拠地3連戦で全敗。松井も打点なしに終わった。今回も同じロジャーズ、ボンダーマン、ロバートソンが先発予定。リベンジには絶好の舞台となる。デトロイトではメジャー通算・241と苦戦しているが広角打法へ進化した松井なら鬼門突破も可能だ。
 初戦で今季初先発する井川にも「バシッと抑えてほしい」とエールを送った。もちろん援護射撃は自らのバットでするつもり。主砲ロドリゲスの復帰は遠征後となる見込みで、今こそ真価が問われる。

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2008年5月10日のニュース