高安　取組後は付け人の肩を借りて引き上げる　熱海富士に押し倒されて2敗に後退

大相撲秋場所10日目 （ 2023年9月19日    東京・両国国技館 ）

＜秋場所・10日目＞熱海富士（手前）に押し倒しで破れた高安（撮影・吉田　剛）
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　平幕・熱海富士（21＝伊勢ケ浜部屋）との1敗対決に押し倒しで敗れた平幕・高安（33＝伊勢ケ浜部屋）は、付け人の肩を借りて両国国技館を離れた。倒れ込んだ土俵上から起き上がるのにも時間を要したことから、腰か足などに何らかの異常が発生したとみられる。

　取組では、立ち合いから一度は突いて押し込んだが、はたいて呼び込むと腰砕けのように崩れ落ちた。「弱いから負けた。ちょっと消極的でした」。取組後、風呂上がりの支度部屋では故障について言及しなかった。この日の朝稽古も土俵に降りずトレーニングとマッサージなどに時間を充てたそうで、異常は9日目から始まっていた可能性もある。

　優勝争いは2敗へ後退したとはいえ、唯一の2敗だった剣翔（32＝追手風部屋）が敗れたため、熱海富士を1差で2番手で追う。「戦える準備をして切り替えたい」。高安は気丈に語ったが、大栄翔とぶつかる11日目以降の土俵に暗雲が立ちこめた。