堀琴音 姉・奈津佳に続いた 国内16組目姉妹プロテスト突破

[ 2014年8月1日 05:30 ]

4アンダー3位で合格した堀琴音

女子ゴルフ 最終プロテスト最終日

(7月31日 岐阜県瑞浪市 ベルフラワーカントリー倶楽部=6427ヤード、パー72)
 7月の下部ツアー、ABCレディースに勝っている堀琴音(18=フリー)が貫禄の3位合格だ。3バーディー、3ボギーの72にまとめて通算4アンダー。ツアー2勝の姉・奈津佳(22=サマンサタバサ)に続き、国内16組目の姉妹でのプロテスト合格となった。次は史上初の姉妹ツアー優勝を狙う。71で回った山田成美(24=東広野GC)が通算7アンダーで前日からの首位を守り、トップ合格を果たした。

 今季のアマ旋風をけん引する18歳は、最後まで落ち着いていた。堀は3日間の戦いを終え「第一目標の合格ができて良かった」と冷静に語った。最終日は5番までに3つ伸ばした後、6番のボギーで「流れが止まった」と失速。それでもパープレーを割り込むことはない。これまでの試合と異なる独特の緊張感に戸惑い「(目標の)60台を出すのは難しいです」と苦しみながらも、3位通過はさすがの実力の高さと言えた。

 スター選手ゆえのプレッシャーもはね返した。この試合は、堀と同じくアマ旋風を引っ張った柏原が出ていたこともあって、新聞、雑誌、テレビ合わせて63人が取材に訪れた。比嘉が出た一昨年の60人、昨年の38人を上回り、この3年で一番多い数字。その大勢のメディアの前で、今後は「勝ちたいというのもあるけど、ギャラリーさんに愛されるプロになりたい」と決意を述べた。

 姉・奈津佳に続いての突破で、16組目の姉妹でのプロテスト合格となった。今季はアマで3試合連続トップ10入りを果たしているが、プロとなったことで今季の残りは3試合に推薦出場が可能。次戦はmeijiカップ(8日開幕、北海道・札幌国際CC島松C)となる。「3試合で来季の賞金シードを決めるぐらいの気持ちでいきたい」。次はどの一家もなし得ていない、姉妹でのツアーVに期待がかかる。何度も優勝争いをしているこの実力者なら、今季中の達成も夢ではない。

 ▼堀奈津佳 トップ合格を目指してきたと思うけど、一生懸命やった結果だから、おめでとうと言いたい。試合になれば、妹ではなく一選手として見るだけだけど、優勝争いをする時がくればうれしい。(外出先で母から連絡をもらって妹の合格を知った)

 ▽主な姉妹でのプロテスト合格者 平瀬哲子(90年)真由美(88年)▽本山恵子(91年)裕子(同)▽横峯瑠依(03年)さくら(04年)▽馬場ゆかり(02年)由美子(05年)▽久保啓子(08年)宣子(10年)▽池内絵梨藻(10年)真梨藻(同)▽鎌田ヒロミ(13年)ハニー(12年)。本山、久保、池内は双子

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