“いじめ”発覚ドルフィンズ チーム不協和音で逆転負け

[ 2013年11月13日 06:00 ]

タックルするドルフィンズのジョーンズ

 NFLドルフィンズはここまで全敗だったバッカニアーズに敗れて4勝5敗。OGリッチー・インコグニート(30)によるOTジョナサン・マーティン(24)への“いじめ”が発覚してチーム内に不協和音が生じ、ランによる獲得はチームで2ヤードに終わった。NFLは前代未聞のスキャンダルとなった今回の問題の調査に着手。NBAは全チームに対して警告を発するなど、いじめ問題は米4大プロ・スポーツ界で広がりを見せている。

 ドルフィンズは0―15とされながら第3Qに逆転したが、ラン攻撃が崩壊。14回のキャリーで2ヤードしか前に進めず第4Qに試合をひっくり返されてしまった。

 73歳のロス・オーナーが試合前に「何が起きたかを早く知りたい」と語った異例のマンデーナイト。試合とは無関係の話題ばかりに注目が集まった。マーティンが「昼食時に食堂に座ったら全員が席を立った」としてチームから離脱したのが10月末。インコグニートが差別的な言葉を使ってマーティンを侮辱したり金銭を要求していた事実が判明し、ド軍はインコグニートに無期限の出場停止処分を科した。

 ただしチーム内には「彼は人種差別主義者ではない」と擁護する声もあり、NFLは調査中。ドルフィンズのロッカールームで常態化していたとされる“いじめ”は、多くのファンを落胆させる結果となった。

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2013年11月13日のニュース