鳴戸親方が指示?隆の山にインスリン使用疑惑

[ 2011年10月28日 06:00 ]

 大相撲の幕内・隆の山(28=鳴戸部屋)が、体重を増やすため糖尿病治療薬インスリンを使用していた疑いが浮上した。27日発売の一部週刊誌が報じた。日本相撲協会は同日、鳴戸親方(元横綱・隆の里)と隆の山を両国国技館に呼んで事情聴取を行った。

 一部週刊誌は、鳴戸部屋に所属していた元力士の証言をもとに体重の増えない隆の山が、師匠の鳴戸親方の指示で09年九州場所以降1年半にわたってインスリンを使用していた疑いがあると報道した。

 インスリンは血糖値を下げる働きをする一方で食欲を増進させ、筋肉増強の効果もある。大相撲にはドーピングの規定はないが、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物に指定されている。また健康体へのインスリン注射は医師法や薬事法に抵触する可能性があるという。

 ▽インスリン すい臓から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度(血糖値)を調節する働きがある。食後に血糖値が上がらないよう調節するほか、血液中のブドウ糖を体内に送り込んでエネルギーに変えたり、ブドウ糖をエネルギーとして蓄える働きがある。体内でインスリンをうまくつくれなくなる糖尿病の場合、体外からインスリンを注入し血糖値を下げる。

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2011年10月28日のニュース