浅尾美和と同学年 ビーチバレーの新星現る

[ 2009年9月19日 08:29 ]

ビーチバレーの尾崎(右)、草野組

 女子ビーチバレー界に将来が楽しみな実力派ペアが現れた。今季の国内ツアー第4戦、東京オープンでツアー初優勝した尾崎睦、草野歩組(湘南ベルマーレ)だ。2人とも、人気の浅尾美和と同学年の24歳。尾崎は相手の位置取りの弱点を突く巧打が持ち味で、草野はパワフルなジャンプサーブと強打を武器とする。

 結成2季目。短期間で力をつけ、ライバルの浅尾、西堀健実組(エスワン)よりも先にツアー初制覇を成し遂げた。草野はインドアでもプレーした東京・共栄学園高時代から浅尾を強く意識してきた。「高校時代からニュースで取り上げられるのはいつも向こうばかり。いつかは抜かそうと思っていた」と言う。
 尾崎は東女体大で大学選手権を制し、草野は高校時代に女子ジュニア選手権優勝と、もともと実績はあった。今季は前半戦で苦戦したが、8月の全日本女子選手権で浅尾組を破って3位となり「自信がついて余裕ができた。崩れなくなった」(尾崎)。日本ビーチバレー連盟の瀬戸山正二理事長は「要所で厳しいコースに打てるようになった」とみる。
 オフは尾崎がラーメン店で働き、草野はスポーツクラブで指導員をして生活費を補っている。細かい尾崎、マイペースな草野。性格は対照的だが「それが逆にいい」と尾崎は話す。今季はワールドツアーも経験。目標のロンドン五輪へ、草野は「努力して強くなる」と力を込めた。

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2009年9月19日のニュース