「速球王」小松氏の次女・亜有“3度目の正直”でプロ

[ 2009年7月31日 06:00 ]

<女子ゴルフプロテスト>プロテストに合格しリーダーズボードを指差す小松亜有(左)と父・辰夫氏

 女子ゴルフのプロテスト最終日は30日、滋賀県信楽町のタラオカントリークラブ西コース(6469ヤード、パー72)で行われ、元プロ野球・中日の小松辰雄氏(50)の次女・亜有(21)が通算2オーバーの8位で見事合格した。2日目トップの吉田弓美子(22=イーグルポイントGC)が大江香織(19=フリー)を1打差で振り切り首位通過。通算9オーバー、20位までの22選手が合格。31日の入会式を終えてプロに認定される。

 合格した娘より父の方が喜んでいた。「やっと肩の荷が下りたよ。ギリギリでも引っかかってくれればいいと思っていたけど、こんな上位で」と小松氏は笑みを見せた。
 亜有が10歳のとき、小松氏が坂田塾入りを勧めたのがゴルフを始めたきっかけ。現役時代、速球王でならした父親から受け継いだ運動能力もありメキメキ上達した。ただし、プロテストには2度失敗した。心の中では「これが最後」と臨んだ3度目の挑戦。初日、2日目ともにオーバーパーで通算3オーバー。「合格したかったから、きのうの晩はよく眠れませんでした」。プレッシャーがかかる最終日。父親譲りの勝負強さを発揮し、3バーディー、2ボギーの好スコアを叩き出した。
 「3パットが2回あったけれど、スコア的には満足できます」と喜ぶ亜有の横で、小松氏は「キャディーの勉強をしないといけなくなった」と真顔で話していた。

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2009年7月31日のニュース