宮川&古家がV/かすみがうらマラソン

[ 2009年4月20日 06:00 ]

フルマラソン男子優勝の宮川浩太(右)と同女子優勝の古家雅恵はメダルを手に笑顔でVサイン

 第19回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンかすみがうら大会(スポーツニッポン新聞社主催)は19日、茨城・土浦市の川口運動公園陸上競技場を発着点とし、史上最多の2万928人が参加して行われた。男子フルマラソンは宮川浩太(25=eA東京)が2時間26分02秒で2年ぶり2回目の優勝。同女子は古家雅恵(45=滋賀マスターズ)が2時間59分33秒で初優勝した。いずれも姉妹マラソンとして提携するシドニーマラソン(9月20日)へ派遣される。またバルセロナ五輪で銀、アトランタ五輪で銅メダルを獲得した有森裕子さん(42)が10年連続で出場し10マイルを伴走した。(詳細はスポーツニッポン23日付紙面に掲載)

【完走記念プレート


 <男子フルマラソン>3人の先頭争いから残り2キロで抜け出した宮川が2年ぶりの栄冠を勝ち取った。「2年前はたまたま。今回は狙っていたので喜びは格別です」。スパートをかける地点を間違って、7位に敗れた1年前の雪辱を果たした。12月の福岡国際マラソンで2時間22分15秒の自己記録を更新することが今後の最大の目標。飽くなき向上心を持つ25歳は「これからもしっかりと走るだけ」と謙虚な姿勢を貫いていた。

 <女子フルマラソン>初出場の古家が初めて3時間を切り、2時間59分33秒で初優勝した。大阪国際3度出場の経験を生かし後半スパート。頂点に立った45歳のママさんランナーは「3時間を切ることが目標だったので良かった」と会心の笑みを見せた。5月の大阪国際前から貧血を改善する薬を飲み「粘り強さ」が増した。優勝者に与えられるシドニーマラソン出場権もゲットし二重の喜びに浸った。

 ≪有森さん10年連続!≫10年連続での参加となった有森さんが今年も盲人ランナーの伴走を務めた。B―1(全盲)の部に出場した伊藤淳子さん(54)を無事にゴールに導いた。伊藤さんが自己記録を更新しただけに「うれしいですね。毎年勉強です」と目を輝かせていた。今年は車いすランナーがフルマラソンのコースを試走したが有森さんは「スポーツを通して、いろんな人との壁をなくすことができる。その象徴的な大会にしたい」と話していた。

続きを表示

2009年4月20日のニュース