長崎市市長が「五輪招致断念」を表明

　長崎市の田上富久市長は１５日、市議会の各派代表者会議で、広島市との共同開催で目指していた２０２０年夏季五輪の招致を断念すると表明した。また「広島市が単独開催に名乗りを上げれば全面的に協力していきたい」と述べた。

　田上市長と広島市の秋葉忠利市長は１２日、国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）前副会長の猪谷千春ＩＯＣ委員と東京都内で面会したが、共催を認めない五輪憲章をクリアするため、広島市が単独立候補して愛称を「広島・長崎オリンピック」とする“実質的共催”でも招致は難しいとの認識を伝えられていた。