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男子団体連覇へ冨田「やるしかない」

[ 2008年8月9日 06:00 ]

 【北京五輪 体操】持ち前の美しさで連覇への第一歩を踏み出す。体操男子の団体総合で五輪連覇を狙う日本は9日、世界選手権3連覇中の最大のライバル・中国と同じ2班で予選の演技を行う。8日は完全非公開で約2時間の最終調整。世界屈指のオールラウンダー・冨田洋之主将(27=セントラルスポーツ)は「やるしかない。美しい納得のいく演技を目指します」と静かに気合を入れた。

 国家体育館で行われた6日の本会場練習では、随所にミスが出て中国に完敗。冨田も跳馬の着地で尻もちをつくなど苦しんだものの「最後まで集中してできた。調子は上がってきている」と自信を見せていた。床運動、跳馬が得意の沖口が首痛を抱え「ちょっと心配だね」と具志堅監督も渋い表情を浮かべるだけに、全6種目に登場するオールラウンダーにかかる期待は大きい。
 04年アテネ五輪は予選トップ通過でライバルに重圧をかけ、決勝で28年ぶりに金メダルを獲得した。決勝に予選の得点は持ち越されないとはいえ、森泉ヘッドコーチが「予選で1位になることが一番大事。そうすれば審判の目も変わってくる」と言うように、北京でも予選1位を目指すスタイルは変わらない。予選の最終種目・跳馬の最終演技者は冨田。エースが着地を決めた時、連覇ロードが開けてくる。

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2008年8月9日のニュース