【ボートレースコラム】まるがめで実現した"史上初の優出劇"に心温まる瞬間あり

[ 2026年1月13日 04:30 ]

西村美智子(左)と中村桃佳
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 一年の計は元旦にあり。先人の教えが時に心地よく響く。365日、誘惑に負け続ける人間が多いレース部の中には「そんなんどうでもエエやん」と一笑に付すご同輩もいるが、改めて人生の機微を考え直す機会を与えてくれることもある。

 ボートレース界の新春シリーズは地元勢主体の斡旋がほとんどだ。まるがめで開催された年末年始の年またぎシリーズは、オール香川支部による熱きバトルが繰り広げられた。

 1月から初のA1昇級を果たし、血気盛んな西丸侑太朗(21)。「今年はとにかくSGに出たい」と声を弾ませる西岡顕心(24)。売り出し中の新鋭が片岡雅裕(39)、森高一真(47)らを相手にどう世代交代をアピールするか注目していた。西丸侑太朗は優出こそならなかったものの、兄の西丸敦基(23)とともに準優進出。兄弟同時優出もそう遠くはないだろうと思わせるだけの存在感を示した。

 地元帰省客らでにぎわっていた正月シリーズで一番話題を振りまいたのが5日に行われた優勝戦だ。木村光宏(54)&西村美智子(41)夫妻、竹田和哉(32)&中村桃佳(32)夫妻とボートレース界史上初の夫妻2組が同時優出の快挙となった。新春の美酒を味わったのは1号艇の西岡で期待された夫妻ワンツー決着とはならなかったが、注目度の高い一戦として新春早々、場内は盛り上がっていた。

 昨年覇者の竹田がちょうど1年前にこんな言葉を投げかけていたのをよく覚えている。「月末に妻が復帰するので、ご声援よろしくお願いします」。偶然か、必然か。その1年後に地元で仲良く歩調をそろえて同時優出とは恐れ入る。

 夫妻2組の結果は竹田が2着、中村は6着。木村が5着で西村は4着。夫妻ワンツーならずとも、史上初の優出劇を地元ファンの前で成し遂げたのは選手生活でも忘れ得ぬ一戦になったはずだ。

 優勝戦終了後、夫妻同時に帰宅した際には出迎えたご子息はどんな誇らしげな笑みを浮かべていただろうか。思い浮かべるだけで心温まる瞬間がそこにある。(白鳥 幹太)

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