【ボートレースコラム】山地正樹 肩の故障に苦しみ、向き合い、耐えた その先にあった感激のV

[ 2025年10月15日 04:30 ]

山地正樹
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 我慢の先に、感無量のゴールが待っていた。ボートレース平和島で5日に行われた優勝戦。5枠の山地正樹(49=岡山)が、前付け2コース奪取から1M差し、2Mでも冷静な差しハンドルを駆使して22年5月の鳴門以来、3年5カ月ぶりの優勝を飾った。山地は「エンジン的にはそこそこ自信があったので、優勝のチャンスはあると思っていた」と久しぶりの美酒に感慨深げだった。

 肩の腱板断裂に苦しみ、25年前期適用勝率は3.84まで下降。「手術するかリハビリで治すか。手術は半年くらい仕事ができなくなるので、それは避けたくてリハビリを選択した」。可動域が狭くなった肩と向き合いながら、忍耐の時期が続いた。

 「なった人にしか分からない痛みと葛藤があった。レースにまともに参加さえできない歯がゆさと、やはりお客さんに対しての申し訳なさがあった。乗艇姿勢なども精いっぱい工夫しても限界があって、とにかく我慢するしかなかった」。どん底からはい上がっての優勝だけに、喜びはひとしお。「たくさんの人からのメッセージがうれしかった」と表情を崩す。「我慢の日々だったけど、報われるんだなあ、とかみしめていた。我慢したかいがあった」と笑顔で振り返っていた。

 「周りのサポートや励ましなどを力に変えて、やっとレースに参加できる状態に戻りつつある。まだまだ100%ではないので、レースがない日はほぼ毎日リハビリ。さらに針の先生にもお世話になっている」と体のケアを怠らない山地。今月末締め切りの来期(26年前期)勝率は5.34と、A級復帰目前という位置まで上げてきた。

 次節は26日開幕の大村マスターズリーグ第8戦を予定。優勝戦のような、内寄りからのしぶとい走りを期待したい。(大野 順平)

 ◇大野 順平(おおの・じゅんぺい)1969年(昭44)4月9日生まれ、兵庫県出身の56歳。ボートレースとオートレースを担当。舟券は勝負どころで負けると、頭に血が上って我慢できずに無謀な穴狙い。さらに傷口を広げる典型的な悪循環に陥ってしまう。

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