競馬界の未来を支える!高校生無限の可能性 全国唯一サラブレッドの生産を行う公立高校
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仲間と力を合わせて日々、馬づくりに励んでいる。北海道の静内農業(新ひだか町)は全国で唯一サラブレッドの生産を行っている公立高校。02年産ユメロマンはJRA3勝、08年産ゴーゴーヒュウガは同2勝を挙げ、19年産テイエムケントオーは20年サマーセールで2500万円(税抜き)の値が付いた。恵まれた自然環境の下で馬に愛情を注ぎ、育てると同時に生徒自身も命の尊さを学び、成長していく3年間。今年はセプテンバーセール(15~17日、会場・北海道市場=新ひだか町静内神森)に生産馬2頭を上場する。
全国で唯一、サラブレッドの生産を行っている静内農業高校は札幌から車で約2時間半。馬産地として有名な日高郡新ひだか町にある。全校生徒は146人。食品科学科と生産科学科に分かれ、競走馬に携わる生産科学科は1年生が26人、2年生が31人、3年生が33人。全国から大きな夢を持った生徒らがやってくる。
少しでも技術を学ぼうと炎天下で先生の言葉に耳を傾ける生徒の姿があった。3年生の太田光紀君は実家を離れ、静内駅付近の「とみおか旅館」で下宿生活を送りながら日々、汗を流している。「先生は生徒思いで優しいですし、生徒同士も仲良し。毎日、自分がやりたかったことをできているので学校生活は楽しいです」と目を輝かせた。
北海道安平町生まれ。小学校のイベント行事で地元ノーザンファームの職場見学があり、そこで初めて馬に触れた。「幼少期から放牧地にいる馬を見ることはあったけど、大きくて怖いイメージがあった。でも実際に触れたり、家族に連れて行ってもらった函館競馬場で興味が出ました」。中学校の進路選択を迎えたタイミングで同校の特集がテレビ番組で放送され、入学を決意した。「高校生の立場で競走馬の生産に立ち会える貴重な経験ができる。馬との距離が近い環境で育ったので親も理解をしてくれた」と振り返る。
1年生は食品、園芸、馬と全ての基礎を学び、2年生から馬コースは繁殖生理の学習や子馬の扱い方、出産の準備など本格的な授業が始まる。3年生になると近郊の牧場で経験を積む派遣実習の他に自分で牧場に直談判する生徒までいるのだから意識が高い。現在、太田君はG12勝(22年ドバイターフ、23年サウジC)の逃げ馬パンサラッサを生産した木村秀則牧場、新冠の白馬牧場で研修を受けている。「繁殖を学びたくて、この学校を選びました。入学後は視野を広げる意味で馬乗り(育成)の勉強もしたが、やっぱり繁殖の方が自分に合っている」と切り出し、「お産に携わった子が競走馬としての役割を終えた後、繁殖牝馬として牧場に帰ってくる。その馬がまた子を産んで物語がつながっていく。やりがいを感じられる職業だと思います」と誇りを持っている。
学校の管理馬は15頭。毎年、静内農業にとって一大イベントとして知られるサマーセールは休校と重なったため、今年はセプテンバーセールに変更された。生産馬2頭は2日目に上場される。「ナリタトップスターの2024」(牡、父カラヴァッジオ)は4番目の子。初子から静内農業が生産に携わってきた。「母の気難しい気性を受け継いだイメージで、負けん気の強さがいい方に出ると楽しみ」と期待を寄せる。「アツコの2024」(牝、父ミスチヴィアスアレックス)は生徒から“リンちゃん”の愛称で親しまれる女の子。「母に似て、おっとりした性格で顔立ちが奇麗。セリに向けた引き馬の練習でも素直に歩いてくれる賢い子です」と優等生ぶりを伝えた。手塩にかけて育てた2頭には高校生の熱い思いが詰まっている。
セリが無事に終われば、次の目標に向かって歩き出す。太田君の夢は小学校の職場見学で訪れた日本最大の牧場ノーザンファーム就職。「昨年の卒業生で実際に就職した方もいらっしゃる。自分は高校に入る前から卒業後の進路は大学ではなく、地元で働きたい思いが強かった。今はノーザンファームで働いている同級生のお父さんからいろいろアドバイスをもらっていて、繁殖の道を極めたいと思っています」と晴れやかな表情を見せた。可能性は無限大。競馬界の未来を支える高校生の物語は始まったばかりだ。
◇太田 光紀(おおた・みつき)2007年(平19)12月11日生まれ、北海道安平町出身の17歳。身長は1メートル80。中学時代は野球部でピッチャーだった。趣味はダーツ。
《担当小林先生「レベル高い」》生産科学科の馬コースを担当している小林忍先生は静内農業の卒業生で、教師としてのキャリアは10年以上になる。将来のことを見据えた指導で生徒からの信頼が厚い小林先生は3年生について「馬に真っすぐで騎乗スキルの他にも、勉強など全てのことに関してレベルが高い学年だと思います」と褒めた上で「馬を通じてたくさんのことを経験して、感謝を忘れない大人になってほしい」と熱い思いを明かした。
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