【NHKマイルC】杉山佳師 ミニトランザットで波乱再び! 人気薄でも好走につなげる“秘けつ”とは…
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春G1シリーズの水曜企画は「G1追Q!探Q!」。担当記者が出走馬の陣営に「聞きたかった」質問をぶつけて本音に迫る。3歳マイラー王決定戦「第30回NHKマイルC」は、大阪本社・栗林幸太郎(42)が担当。チャーチルダウンズC3着で優先出走権を手にしたミニトランザットを管理する杉山佳明師(41)を直撃。「波乱演出舞台」「ゆかりの血統」「最大の武器」の3テーマを問う。
<波乱演出舞台>ミニトランザットを管理する杉山佳師は開業5年目。昨年はキャリアハイとなる27勝(JRA24勝、地方3勝)を挙げ、伸び盛りの若きトレーナーだ。競馬ファンにその名を知らしめたのがG1初出走となった22年のNHKマイルCだった。
送り込んだカワキタレブリーは単勝オッズ229.1倍の18番人気。その戦前から、師は「おそらく18番人気でしょうけど具合はいいし、うまくいったら3着はある」と力強かった。その言葉通り、直線は低評価を覆して3着に浮上。有言実行で穴党ファンの心をつかんだ。「去年もイフェイオン(13番人気)で挑戦して5着だったし、レースとの相性は悪くないかな」と笑う。今年のミニトランザットも京成杯3着(9番人気)、チャーチルダウンズC3着(8番人気)と人気薄だった3歳重賞で激走。再び、波乱の使者となる可能性を秘めている。
<ゆかりの血統>ミニトランザットとの出合いは23年のセレクトセール1歳セリ。オーナー(谷掛龍夫氏)に依頼され、選んだ“原石”だった(税込み6160万円で落札)。「イフェイオンを預かる前でしたし、そのきょうだいというのは抜きにして馬が良かったですね」と第一印象を語る。昨春に痛めた球節の手術を乗り越え、昨年11月にデビュー。「(手術して)どうなるかと思ったけど、無事にデビューできた。非常に生命力が強い。秋口にデビューできたのが大きかった」と振り返る。
1歳上の全姉イフェイオンは24年フェアリーS制覇。厩舎にとってメモリアルな重賞初Vをもたらした。叔母コスタボニータも同年の福島牝馬Sを制覇。厩舎ゆかりの血統で、指揮官も期待を寄せる。「この血統の良さは走ることに前向きなところ。お姉ちゃんはカリカリしたところがあった。ミニトランザットもレースに行って気が入るところはあるけど、(普段は)扱いやすく素直な馬ですね」と優等生ぶりを評価する。
美浦・矢野英一厩舎に所属した母イチオクノホシも同舞台の12年クイーンC2着などマイル重賞で活躍。東京への舞台替わりについて「母もそうだったけど、父のエピファネイアを含めて血統的に左回りを得意としている。軽い馬場も合っているし、必ずいい脚を使えるので舞台設定はいい」と適性をアピールした。
<最大の武器>昨秋の新馬戦は逃げ切り勝ち。重賞初挑戦だった京成杯は出遅れて後方からになったが、しまいは鋭い脚を繰り出して3着に食い込んだ。指揮官は「出遅れたけど凄くいい脚を使えた。ジョッキーともすり合わせて、その後は京成杯のような競馬をすることになった」と明かす。予期せぬアクシデントが新たな魅力を引き出した。唯一、精彩を欠いた2走前のきさらぎ賞は降雪の影響で悪化した馬場(やや重)に対応できず8着。立て直した前走チャーチルダウンズCは後方から3着まで追い上げ、G1舞台の切符をつかみ取った。
きさらぎ賞以外の3戦は上がり3F最速を記録。「新馬戦は逃げて上がり最速タイ。上がりを使えるのが優秀なところ。前走で改めて、ひと脚を使えることが確認できた」と最大の武器である瞬発力を高く評価。そして「自分の競馬に徹してどれだけ脚を使えるか」と締めくくった。3年前のカワキタレブリーは前哨戦のアーリントンC11着から本番で一変。上がり3F2位タイの末脚を発揮して馬券に絡んだ。ミニトランザットも非凡な末脚を生かし、先輩の“再現以上”を狙う。
◇杉山 佳明(すぎやま・よしあき)1983年(昭58)12月17日生まれ、兵庫県出身の41歳。北海道千歳市の社台ファームなどで経験を積み、09年JRA競馬学校厩務員課程に入学。10年11月からトレセン入り、庄野靖志、沖芳夫、上村洋行厩舎で調教助手を務め、19年12月にJRA調教師免許試験に合格。21年3月に厩舎開業。24年1月のフェアリーS(イフェイオン)で重賞初制覇を飾った。JRA通算1262戦81勝(重賞2勝)。
【取材後記】杉山佳厩舎は今年【6・10・16・86】の成績。馬券に絡んだ32頭のうち、6番人気以下が半数以上の17頭もいる。先週日曜も新潟11Rで10番人気3着、京都12Rで9番人気2着と伏兵が馬券に絡み、今年の複勝回収率は134%の黒字収支をマークしている。指揮官は常々「馬に見合ったレースを見極めて使うことが大事」と話す。適性を分析し、レースを選ぶ。自厩舎の馬だけでなく、他厩舎の馬もチェックする。力関係や展開面を考え、適切なレース選択をしていることが人気薄での好走につながっている。
取材時にはこちらの質問に対して、時間をかけて丁寧に分かりやすく答えてくれる指揮官。競馬に対して勉強熱心なことから関係者の信頼も厚い。誠実な人柄が年々成績を伸ばしている秘訣(ひけつ)にもなっている。(栗林 幸太郎)
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