【ローズS】クイーンズウォーク重賞2勝目! 中内田師も成長実感「あくまでも目標は秋華賞」

[ 2024年9月16日 05:25 ]

<ローズS>重賞2勝目を挙げたクイーンズウォーク(右)(撮影・椎名 航)
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 秋華賞トライアル「第42回ローズS」が15日、中京競馬場で行われた。2番人気クイーンズウォークが直線、外から鮮やかに伸びてV。クイーンC以来2度目の重賞制覇を飾った。中内田充正師(45)は22年アートハウス以来、同レース4勝目。川田将雅(38)もアートハウス以来、同レース5勝目で中京芝2000メートル重賞は騎乗機会7連勝となった。一方、1番人気に支持されたレガレイラは後方から伸びるも届かず5着。チェレスタ、セキトバイーストを合わせた上位3頭に秋華賞(10月13日、京都)の優先出走権が与えられる。

 春の雪辱を胸にVゴールを駆け抜けた。セキトバイーストが大逃げを打って、前半1000メートル通過は60秒3。絶妙なペースで駆けて粘り込みを図ったが道中6番手で冷静に脚をためたクイーンズウォークが直線、外を鋭く伸びて内の2着チェレスタに1馬身半差で突き抜けた。

 鞍上の川田は「ゲートの出方次第で彼女がどういう走りをしたいのかを優先しました。(セキトバイーストが)離してはいましたけど、前を射程圏には入れていました」と振り返る。他馬のペースに惑わされず、パートナーの力を信じて直線で末脚をさく裂させた。「前哨戦のつくりですので目いっぱいの競馬はさせていません。これを使って状態が上がる予定での調整過程」と先を見据えている。休み明けとしては完璧な内容。本番に向けてひと叩きして、今後さらなる良化が見込める。

 オークス4着後、ひと息入れての始動戦。調教段階から春とは見違えるような動きを披露していた。「デビュー前からポテンシャルを感じている馬。体の芯が強くなって体幹がしっかりし、バランス良く、いい走りができるようになってきた」と成長を実感している。

 管理する中内田師も「休み明けでもいいレースができた。夏はノーザンファームしがらきで過ごして、成長してくれました」と愛馬の変化に目を細める。続けて「ここに向けて順調にきた。あくまでも目標は次」と力を込める。見据える先には秋華賞。春は桜花賞(8着)、オークスと悔しい思いをしてきた。逆襲の秋へ幸先いいスタートを切った乙女が、大一番ではもう一段ギアを上げてG1タイトル奪取を目指す。
 ◆クイーンズウォーク 父キズナ 母ウェイヴェルアベニュー(母の父ハーリントン)21年3月14日生まれ 牝3歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億2292万6000円 馬名の由来はロンドンのランベスブリッジとタワーブリッジ間の遊歩道。

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