25歳、期待の若手が…高知競馬騎手の塚本雄大さん 落馬事故死

[ 2024年3月26日 05:30 ]

塚本雄大騎手(20年12月撮影)

 公営・高知競馬(高知市)所属の塚本雄大(つかもと・ゆうだい)騎手(目迫厩舎所属)が24日、レース中の落馬事故が原因で死亡した。25歳だった。25日、主催者の高知県競馬組合が発表した。

 塚本騎手は24日に行われた高知競馬10Rでコスモシーウルフに騎乗。先頭で迎えた3コーナー手前で馬がつまずき、バランスを崩して落馬。コース上に叩きつけられた。すぐに高知市内の病院に救急搬送され治療を受けたが、同日中に死亡が確認された。

 塚本騎手は静岡県出身で、16年4月に高知所属でデビュー。同年6月4日に初勝利を挙げ地方通算4661戦318勝。20年には中央、地方の若手騎手がポイント制で争う「ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド」に進出し、阪神競馬場でJRA初騎乗。勝利はならなかったが、第1戦で2着、第2戦で3着と好成績を収めた。デビュー9年目の昨年はキャリアハイとなる年間67勝をマークし、高知競馬リーディング(勝利数)6位と躍進。将来を嘱望されながら、帰らぬ人となってしまった。

 地方競馬でのレース中の死亡事故は、近年では松井達也騎手(享年35)が00年11月23日の浦和競馬3Rで落馬。直後は意識があったが、病院搬送後に容体が急変し死亡。06年4月25日には、帝王賞など地方のビッグレースを数多く制した南関東の名手・佐藤隆騎手(享年49)が浦和5Rで落馬し頭部を強打。緊急手術を行ったが、その後も意識が回復しないまま、3カ月半後の8月8日に息を引き取った。11年1月の落馬事故で脳挫傷などの重傷を負った本多正賢騎手(船橋=享年30)は、治療のかいなく14年11月7日に敗血症で死去した。

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