【フラワーC】新ヒロイン候補誕生!ミアネーロ重賞初制覇 オークスを大目標へ

[ 2024年3月17日 05:16 ]

<フラワーカップ>レースを制したミアネーロ(左)=撮影・郡司 修
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 3歳牝馬G3「第38回フラワーC」が16日、中山競馬場で行われ、津村明秀(38)騎乗の2番人気ミアネーロが直線内から差し切って重賞初制覇。春の最大目標であるオークス(5月19日、東京)に向けて大きな1勝をつかんだ。

 発走時間になってもゲート入りが始まらない。他馬が壊した内ラチの修理のため、6分間の“待った”。戸惑いからゲート裏で発汗が目立ち始める馬もいる中、ミアネーロは闘志を内に秘めてクールにその時を待っていた。津村は「レースまでのテンションに課題がある馬だけど、発走が遅れたことで逆に落ち着いてくれた」と勝因を分析。調教から丁寧にコンタクトを取り続けてきた人馬の強みが大一番で出た。

 スタートは五分。スッと手綱を抑え、7番手で折り合った。前半5F60秒0の平均ラップながら先行勢は次々に脱落。「今日はインが伸びていたので内にこだわった」と津村。経済コースをきっちり回り、直線半ばではもう2番手まで浮上。外々を回ったライバルは伸びあぐねる。残り100メートルで力強く抜け出すと勝負ありだ。「また(新馬戦以来に)手綱を託されたのでうれしさと感謝を胸に、絶対に勝ちたいと思って乗った。自信を持って臨んだ」。好エスコートの鞍上は胸を張った。

 シルクレーシングの米本昌史代表は「体重管理を含めて厩舎がしっかり仕上げてくれました。今日のレースぶりなどを見ても目標はオークスになるのかなと思います。(次走は)馬の状態を見て」と今後を展望した。表彰式でファンの歓声に応えた津村は「乗りやすく優秀なので自信を持って乗れる。この馬と大きいところを狙いたい」と力強く宣言。オークス2連覇中のドゥラメンテ産駒から今年も有力候補が登場した。

 ◆ミアネーロ 父ドゥラメンテ 母ミスエーニョ(母の父プルピット)21年2月16日生まれ 牝3歳 美浦・林厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績3戦2勝(重賞初制覇) 総獲得賞金4669万7000円 馬名の由来は「私の憧れ(スペイン語)」。母名より連想。

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