聖奈に負けない!女性騎手2人誕生 小林美「芯が強くて尊敬」、河原田「肩を並べるぐらいに」

[ 2023年2月8日 05:30 ]

左から佐藤翔馬、小林勝太、武豊、田口貫太、石田拓郎、小林美駒、河原田奈々
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 JRA競馬学校騎手課程39期生の卒業式が7日、千葉県白井市の同校で行われ、小林美駒(17)、河原田菜々(18)の女性騎手2人を含む6人が卒業した。騎手免許試験に合格した6人には3月1日付で騎手免許が交付され、同月以降に順次デビューする。

 晴れやかな表情で卒業式を終えると、鈴木伸厩舎に所属する小林美は大きな目標を語った。「アドバイスしてくれている今村さんは、芯が強くて尊敬する。だからこそ絶対負けたくない。女性新人騎手最多の(JRA)51勝を超えたい」。昨年競馬界を盛り上げた、1学年上の今村聖奈に負けない活躍を誓った。

 関東を引っ張る兄弟子の横山武から学んだ3年間だった。調教姿勢、レースを間近で見て勉強。師匠の鈴木伸師は「何より競馬への思いが変わったね。それに伴ってゲートが上手になったり体つきも変わった。もう普通に落ち着いて競馬ができているし、レースが上手。重量4キロ減もあるし、どれだけやってくれるのか期待しているよ」と、その成長に目を細めた。

 「馬の全能力を出し切れる騎乗をしたい」と早くも3月のデビューへ気合が入る、負けず嫌いな17歳。「今村さんと肩を並べるくらいに成長したい」と目標を語った河原田と切磋琢磨(せっさたくま)し、偉大な先輩超えへ挑む。

 《小林勝が模擬戦V》擬レース9戦の総合ポイントで争う「競馬学校チャンピオンシップ」は、最終戦を快勝した小林勝が優勝。12年の全国ポニー競馬選手権「ジョッキーベイビーズ」覇者が4勝を挙げ、貫禄を見せた。騎乗技術優秀者に贈られる「アイルランド大使特別賞」も受賞した20歳は「1年目は30勝以上して新人賞を獲りたい。将来は世界でも名をはせる騎手になりたい。ドバイワールドカップやサウジカップなど華やかなレースを勝ちたい」と目標を語った。

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