福永祐一 247勝の小倉に別れ「僕にとって青春でした」セレモニーに武豊不在の理由は「サザエさん」!?

[ 2023年2月4日 16:42 ]

<小倉最終騎乗セレモニー>セレモニー後にファンへ手を振る福永祐一騎手(撮影・亀井 直樹)
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 今月限りで騎手を引退して調教師に転身する福永祐一が4日、小倉競馬場でのラスト騎乗を終えた。2R・3歳未勝利(芝1800メートル)はドナウパール(牝=斉藤崇)、6R・3歳未勝利(芝2000メートル)はサスケ(牡=西村)で勝利を挙げ、小倉で通算247勝とした。

 最終レース終了後、ウイナーズサークルで小倉競馬最終騎乗セレモニーが行われた。一問一答は以下の通り。

 ――小倉での最終騎乗を終えた
 「このような機会を設けていただいてJRAをはじめとする関係者のみなさま、最後まで残っていただいた競馬ファンのみなさん、そして騎乗終えたにもかかわらず集まってくれた騎手の仲間たち、本当にありがとうございます」

 「(セレモニーに)豊さんなんでいないんだって思われている方がいるかもしれないけど『サザエさん、見なきゃいけない。始まる』って(笑い)。豊さんはまだこれから一緒に乗る機会もあると思う。豊さんと最後の直線、接戦になること多かったけど、全部負けちゃいましたけど、すごく楽しかったです。豊さんの姿に憧れて、この世界に入ってきたところもあったので。最後の小倉の騎乗を一緒に乗れたのは、いい思い出になった」

 ――かつては夏の小倉で滞在していた。土日以外も小倉にいたのか
 「デビューしてから10年ちょっとくらいは毎年夏の2カ月、北橋厩舎、瀬戸口厩舎の馬が全部滞在していたので、小倉に。ずっと小倉の町で過ごしていた。若かったので、いろいろはしゃいでいろんな町で遊んでましたけど、思い返してもいい思い出ばかりで。食べ物もおいしいし、人も優しいし、ほんとに小倉は僕にとって青春でした。すごくたくさんの思い出をいただきました」

 ――小倉では通算247勝、重賞も6勝
 「ほんとに思い返したらキリがないくらい、たくさんの思い出がある競馬場。まだ残りの騎手人生あるので振り返るのはまだ早いということで、自分の中でも振り返る時間は設けていないけど、それでも、最終騎乗となるメーンレースのパドックの控え室では、いろんなことが思い返された。昔は競馬場も改修される前は違うパドックだったし、お客さんとの距離も近くてローカルの良さというか、お客さんとの距離感の近さが大好きだった」

 ――まだまだ乗っていたいという気持ちは
 「昨年、有馬記念の時も思いましたけど、たくさんのお客さんが競馬場に入っているのを見ると、こういう場で勝ってたくさんの声援を浴びたいと、コロナ禍があったのでなおさら思うようになった。お客さんで埋め尽くされたスタンドを見ると、後ろ髪を引かれる思いにはなる」

 ――ファンへ
 「今日は朝の1Rからたくさんの方に来ていだいて、ありがとうございました。豊さんに花を添える形になってしまったけど、いいレースをお見せすることができたんじゃないかな。来ていただいた方に満足していただけたんじゃないかなと思う。今日、幸運にも2つ勝つことができて、最後の小倉ということでたくさんの騎乗依頼もいただいた。自分の都合でやめると言っておきながら、これだけたくさんの依頼をいただいていることに感謝の思いを持っている。朝から天気も良くて暖かくて、おかげさまで豊さんともどもおじさんが躍動できる一日になったのかな。今日は小倉にきて良かったです」

 ――後輩騎手へ
 「これからは騎手仲間という関係性から依頼をする相手という形になる。JRAのジョッキーはみなマジメで、馬に対して真摯で世界に誇れるホースマンたちだと思う。より技術を研鑽してこれからもっともっと、いいレースをみなさんに提供してくれると思う。立場は変わるけど、一緒に日本の競馬を盛り上げていけたら」

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