【愛知杯】アートハウス 飛躍の重賞2勝目!明け4歳でG1タイトルへ夢膨らむ好位差し

[ 2023年1月15日 05:00 ]

<愛知杯>最後の直線で抜け出し愛知杯を制した川田騎乗のアートハウス(右)(撮影・椎名 航)
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 荒れた馬場も蹴散らすパワーあふれる走りを見せた。牝馬限定のハンデG3「第60回愛知杯」が14日、中京競馬場で行われ、1番人気のアートハウスが好位からメンバー最速となる上がり3F33秒9の切れ味を発揮し、昨年ローズSに続く重賞2勝目。鞍上の川田将雅(37)は06年から18年連続JRA重賞勝利となった。

 水分をたっぷり含んだタフな馬場コンディションも、パワフルな馬体のアートハウスには全く問題なかった。スタートを決め、スッと3番手。道中は終始、奇麗な馬場を選び、リズム重視で進めた。川田は「リズム良く走れた分、直線も最後までしっかり走り切ってくれました」と泥だらけの相棒を称えた。直線で馬場の真ん中に持ち出すとグングン加速。内で粘る2着アイコンテーラーをグイッと引き離し、先頭でゴール。明け4歳となり成長した姿を見せつけた。

 鞍上は「パドックでまたがった時からとても穏やかで、競馬まで非常に穏やかに迎えられたことが結果につながりました」と振り返る。厩舎の先輩で16年秋華賞2着だった母パールコードの主戦も務めた鞍上は「雰囲気が変わってレース内容も良くなっています。これからも続けていきたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。

 中内田師は「ジョッキー(川田)がうまく我慢してくれて、心配していた馬場もこなしてくれました」とホッと胸をなで下ろす。これで休み明けは3戦3勝。師は「今年に入って体がしっかりとした感触があったし、フレッシュな方がいいですね」と分析する。今後については「春は牝馬の中距離戦(G1)がないので」と明言を避けたが、ビッグタイトル獲得へ夢が膨らむ勝利となった。

 ◆アートハウス 父スクリーンヒーロー 母パールコード(母の父ヴィクトワールピサ)19年2月26日生まれ 牝4歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主H・H・シェイク・ファハド 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績7戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億2972万9000円。

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2023年1月15日のニュース