【みやこS】サンライズホープ 捲って復活V!1年1カ月ぶりの重賞2勝目

[ 2022年11月7日 05:30 ]

<みやこS>直線で鋭く伸びて、みやこSを制したサンライズホープ(右)ハギノアレグリアス(中央)は2着(撮影・平嶋 理子)
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 阪神競馬場で行われた「第12回みやこS」は、幸英明(46)騎乗の11番人気サンライズホープが復活の重賞2勝目を挙げた。

 災い転じて福となす。これまでの19戦ほとんどで先行策だったサンライズホープがまさかの出遅れ。ただそれが復活の目覚めだったのか、後方からポジションを押し上げていく。捲って先団に進出し、4角では先頭に立つ勢い。幸の手綱さばきに呼応してグイグイと伸び、内で食い下がるハギノアレグリアスを頭差抑えてゴールに飛び込んだ。1年1カ月ぶりの勝利に導いた幸は「予定通り…と言いたいですが」と前置きし「結果的に後ろになったのが良かった」と笑みをこぼした。

 戦前の作戦は4角先頭で早めに後続を突き放す競馬だった。ただスタートで「トモを滑らせて…」(幸)後方になった時点で気持ちを切り替えた。「普段と違う競馬をどこかでしたいと思っていた」と相棒を促し「3角ぐらいからこれならっていう手応え」とかつての闘志がみなぎっているのを手綱越しに感じた。

 昨年のシリウスS1着後は結果が出なかった。連覇を狙った前走のシリウスSでも12着に敗れ「気持ちです。かわされてからやめてしまいました」と鞍上は精神面が敗因とした。それが期せずして、普段とは違う競馬となり復活Vの“福”をもたらした。羽月師も「意外すぎて頭の整理ができていません」と驚く。「出遅れた時点で、あーっと思っていたんですが…。力があるのを再確認できました」と言葉をつないだ。

 今後は未定ながら、昨年に続くチャンピオンズC挑戦が視野に入るだろう。これまでの先行策に加えて捲る競馬も覚えたサンライズホープ。再びダート界の頂点を目指すための希望の灯がともった。

 ◆サンライズホープ 父マジェスティックウォリアー 母オーパスクイーン(母の父スペシャルウィーク)17年3月29日生まれ 牡5歳 栗東・羽月厩舎所属 馬主・松岡隆雄氏 生産者・北海道日高町のヤナガワ牧場 戦績20戦7勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億6897万3000円 馬名の由来は冠名+希望。

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2022年11月7日のニュース