【みやこS木曜追い】ヒストリーメイカー 好感触 小沢「自分の競馬をしたい」

[ 2022年11月4日 05:30 ]

小沢を背に坂路を単走で追い切るヒストリーメイカー

 東西豪華4重賞の出走メンバーが確定した。阪神日曜メインの「第12回みやこS」に向かうヒストリーメイカーは栗東坂路で木曜追い。小沢大仁(19)を背に力強い動きを見せた。デビュー2年目の鞍上は先月、重賞初制覇と伸び盛り。8歳キャリアホースとともに一発を狙う。

 イケイケの若手を背に一発を狙う。ヒストリーメイカーは坂路で単走。2週連続で小沢が騎乗、力強い脚取りで駆け上がった。しっかりと追われ、4F52秒5~1F12秒3をマーク。1週前にもCWコースで6F81秒5~1F12秒3と負荷をかけてある。小沢は好感触を口にした。

 「先週の併せ馬は遅れてしまったが自分の時計では走っています。今週もスムーズに手前を替えましたし、まとまった時計も出ています。2走前(プロキオンS2着)に乗せてもらってイメージもつかめている。自分の競馬をしたいですね」

 小沢は先月、門別のエーデルワイス賞をマルカラピッドで制して重賞初勝利を飾った。「周りから“おめでとう”と言ってもらえましたね」とうれしそう。そして「いずれは中央の重賞も勝ちたいが、まずは第一歩を踏み出せた。まだ経験も少ないのに乗せていただけてうれしいです。新谷先生からもたくさんチャンスをいただいています。今回はもう一度チャンスをもらいました。結果で恩返しできれば」と気合がこもる。

 一昨年のこのレース2着馬は8歳になっても元気いっぱい。今年もマーチS3着にプロキオンS2着(小沢騎乗)と重賞で好走。新谷師は長くやれている要因を「今年は詰めて使っていないのがいいと思う。涼しい方がいいタイプ。夏場に北海道に行ったのも良かった。追い切りは小沢騎手が思い描く通りに乗ってほしかった。良かったと思います」と手応えがにじむ。

 今年のマーチSで1番人気を背負った。まだまだ衰えは見られない。今回が12回目のみやこSは、まだ8歳馬の優勝がない。勝てばまさにヒストリーメーク。デビュー2年目、19歳の小沢に歴史的一発を期待だ。

 ◇小沢 大仁(おざわ・だいと)2003年(平15)1月4日生まれ、愛知県瀬戸市出身の19歳。小3の時、家族で観戦した中京競馬場で競馬と出合う。栗東・松永昌厩舎所属で昨年3月にデビュー、31勝を挙げて最多勝新人獲得。今年3月の高松宮記念(ダイメイフジ)でG1初騎乗。10月20日のエーデルワイス賞(門別=マルカラピッド)で重賞初制覇。JRA通算1097戦55勝。1メートル57、44キロ。血液型B。

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