【高松宮記念】ジャンダルム×荻野極 初G1獲りへ加速!万全の重馬場12秒0

[ 2022年3月25日 05:30 ]

坂路で追い切るジャンダルム(撮影・亀井 直樹)
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 G1「第52回高松宮記念」の出走馬18頭が24日、確定した。オーシャンSの覇者ジャンダルムが木曜追い。荻野極(24)は前走で自身の重賞初Vを飾った思い入れの深いパートナーで挑む。高松宮記念の枠順は25日、確定する。

 堂々とG1初Vへ挑む。ジャンダルムは坂路単走。馬なりでしまい重点の運び。ラスト2Fでグイッと加速していく。12秒8~12秒0とスピードを乗せてフィニッシュ。4Fを52秒6にまとめた。中2週での臨戦なのでこれで十分。騎乗した岩崎助手が切りだす。

 「反応が良かったですし、いい動きでした。馬場が重い中でこの時計ですから。調子はいいです。前走はゲートの中でも落ち着きがありましたし、精神的にも良くなっていますね」

 鞍上・荻野極にとっても強い思いがこもる相棒だ。前走のオーシャンSで重賞初V。G1騎乗は18年阪神JF(スタークォーツ=18着)以来となる。「こういう機会を頂いたことに感謝したい」として言葉を継ぐ。「坂路でも元気いっぱい。オーシャンSの後はゲート練習でまたがりました。問題なくこなしてくれましたね。成長曲線がゆっくりで、まだ良くなってくれる感じもあります」

 厩舎別勝利数を見ても池江厩舎が12勝でトップ。指揮官からの信頼は厚い。トレーナーは重賞初Vに際して「ゲートを出たのが勝因。彼が乗るとゲートを(スムーズに)出る。元々、技術を持っているジョッキー。苦労したところもあるけど、この勝利をきっかけにステップアップしてほしい」とエールを送った。鞍上は「調教から乗せていただく機会が多い。テン乗りでも多少なりともコンタクトを取っていれば違いますから。この馬も重賞を勝ったことをきっかけに大きい舞台で経験を生かせれば」と語る。

 騎手を目指したきっかけがドリームジャーニーが勝った09年有馬記念。そのドリームジャーニーを管理した池江師の馬でG1に挑むのは運命か。大きく羽ばたくチャンスを迎えた。

 ◇荻野 極(おぎの・きわむ)1997年(平9)9月23日生まれ、東京都出身の24歳。幼稚園の頃から空手を学び、中学時代には世界4位に。テレビを見て競馬を知り、乗馬クラブに通って腕を磨く。16年デビュー。同年4月10日阪神3R(タガノインペーロ)で初勝利。同期は坂井瑠星、藤田菜七子ら。JRA通算2941戦161勝。1メートル61、50キロ。血液型O。

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