【京都ジャンプS】オジュウチョウサン 4年8カ月ぶり負けた…障害重賞連勝記録「13」でストップ3着

[ 2020年11月15日 05:30 ]

<阪神8R・京都ジャンプS>飛越するオジュウチョウサン(中央)(撮影・平嶋 理子)
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 東京、阪神競馬場では14日、障害を含む3つの重賞が行われた。阪神8R「第22回京都ジャンプS」は単勝1・1倍、障害重賞13連勝中だったオジュウチョウサン(牡9=和田正)が3着に敗れる大波乱となった。阪神11R「第55回デイリー杯2歳S」は1番人気レッドベルオーブ(牡=藤原英)が2歳レコードV。東京11R「第25回武蔵野S」は3番人気サンライズノヴァ(牡6=音無)が2年ぶりにこの一戦を制した。

 4年8カ月ぶりに絶対王者が敗れた。道中で2番手に取りつき、逃げるタガノエスプレッソを直線で捉えにかかったオジュウチョウサンだが最終障害で失速。ブライトクォーツにもかわされ3着に敗れた。16年4月の中山グランドジャンプから続いた障害重賞連勝記録は「13」でストップした。

 主戦・石神は無念そうに引き揚げてきた。「抜群の手応えだったが順回りになって飛越がいまひとつに。特に最終障害は脚をぶつけてしまって、そこで気持ちが途切れた」。確かに飛越の危ういシーンがあり、いつものオジュウではなかった。和田正師は「ペースが上がったこともあると思うが本来なら、もっとスッと跳べる馬」と分析した。

 春の2連勝は無観客競馬だったが、この日はオジュウを楽しみにする多くのファンが見守った。観衆からは悲鳴ともため息ともつかない声が上がった。今後は16、17年に連覇した中山大障害(12月26日)を目指す。師は「障害練習をして本来の跳びを取り戻したい」。石神も「本番で巻き返したい」と意気込んだ。暮れの大一番で強いオジュウが帰ってくるのか。障害戦線がにわかに混とんとしてきた。

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2020年11月15日のニュース