【京都&新潟競馬】マルモ3きょうだい同日V!木原師「凄い」

[ 2020年10月10日 19:38 ]

京都7R、1日3勝の珍記録を作り引き揚げるマルモセーラの娘・マルモネオフォース(撮影・井垣 忠夫)
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 7カ月半ぶりの有観客競馬で大記録が生まれた。歴史的瞬間は京都7Rだ。マルモネオフォース(牝4、父ワークフォース)が勝ち、なんとマルモセーラが産んだ、きょうだい3頭が同日に勝ち名乗り。同じ母の子供がそろって3勝するのは1977年以降のJRAデータベースの記録にないというから、ほぼ史上初。これはもうミラクルだ。

 まずは京都1Rでマルモルーラー(牡2、父ルーラーシップ)が口火を切った。道中5番手から直線、力強く抜け出して1馬身差V。弟の力走に呼応するかのように姉マルモマリア(牝5、父ヨハネスブルグ)が新潟3Rで続いた。道中、好位で流れに乗ると余裕を持って抜け出し、1馬身半差の勝利。最後はVリレーのバトンを託されたマルモエネフォースが決めた。

 振り返れば99年開業の木原師に10年ファンタジーSで重賞2勝目をプレゼントしたのが母マルモセーラだ。その子での偉業達成に木原師は開口一番「珍記録だね」と周りを笑わせてから「うちの厩舎にゆかりのある血統。種馬に関係なく、しっかり走る子を出してくれている。本当に凄いこと」と感謝。「きょうはこの3頭しか使っていない。グリーンチャンネルでも記録のことを伝えていたので暁(マルモネオフォースに騎乗した富田)にはプレッシャーになったと思うよ」と弟子を思いやる。「最後は差されるかと思ったけどジョッキーがよく頑張ってくれた」とたたえた。また、木原師にとっては3月1日の3歳未勝利アルマフォルト以来223日ぶりの勝利でもあって終始、笑みが絶えなかった。

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