【ジャパンC】ブラック連覇をダービー戦士&樫女王が阻止?

[ 2017年11月20日 05:30 ]

引退まで残り2戦のキタサンブラック
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 今週のメインは「第37回ジャパンカップ」。外国馬4頭を含め豪華メンバーがそろったが、主役はもちろん天皇賞・秋を制したキタサンブラック。最多タイとなるJRAのG1・7勝目を狙う王者に死角はあるのか?ブラックを倒すとしたらどの馬?1週前に栗東で取材した高木に、梅崎と岡本が加わって意見を戦わせた。

 岡本 主役は何といっても年内での引退が決まっているキタサンブラック。ここまで逆らい続けてきたけど、強さは素直に認めます。連覇濃厚ですかね?

 梅崎 確かに強い。でも今回に関しては死角ありとみるな。

 高木 えっ、前走の天皇賞・秋は文句なしに強かったじゃないですか。

 梅崎 だからだよ。あの不良馬場で走り切ってしまった。ダメージがないはずはない。

 岡本 そこは気になりますね。栗東で取材した翔平、気配はどうだった?

 高木 杞憂(きゆう)に終わりそうですよ。担当の辻田厩務員は「昨年は直前で上がってきたという感じだったけど今年はずっといい気配を保っている。順調度では今年の方が上」と好感触でした。

 梅崎 でも、G1・3戦をずっと絶好調というのは難しいぞ。02、03年に天皇賞・秋と有馬記念を連覇したシンボリクリスエスだって、ジャパンCは2年とも3着だった。

 岡本 陣営としても残り2戦、どちらにピークを持っていくかとなるとラストランの有馬記念のような気はしますね。

 高木 そう言われると…。じゃあ天皇賞・秋2着のサトノクラウンですか?2000メートルから2400メートルになるのは良さそうですね。

 梅崎 天皇賞・秋は得意の道悪だったからな。良馬場では厳しそうだ。翔平、大物を忘れていないか。レイデオロだよ、レイデオロ!

 岡本 古馬と初対戦ですよ。ダービー馬とはいえ、古馬の超一線級相手にどこまでやれますかね。

 梅崎 やれるなんてもんじゃない。ダービーで下したスワーヴリチャードが古馬相手のアルゼンチン共和国杯を完勝したように世代レベルはなかなかのもの。馬体に幅が出て春とは別馬だし、まだまだ強くなるぞ。

 岡本 同じ藤沢和厩舎ではオークス馬のソウルスターリングも怖い存在。切れ味勝負になりやすいこの舞台は重量有利な牝馬の好走が目立ちます。

 高木 僕は“ダービー馬つながり”でマカヒキに注目。天皇賞・秋5着に復調を感じましたし、友道師も「状態は今回の方がいい。良馬場なら」と復活の手応えを得ているようですよ。

 梅崎 ダービー馬ならワンアンドオンリーもお忘れなく。一から馬をつくり直してきて、どこかで大復活があるぞ。

 岡本 東京2400メートルに実績のある馬が勢ぞろい。見応えのあるレースになりそうですね。

 高木 外国馬4頭は?

 梅崎 昨年ドイツのナイトフラワーに◎を打って痛い目に遭ったからなあ。

 岡本 同じく…。

 高木 1年遅れの外国馬激走、ありそうだなあ。

 ▼ジャパンC 「世界に通用する馬づくり」を目指すべく、81年に創設された重賞。第1回は米国3頭、カナダ3頭、インド、トルコ(来日後故障)が各1頭の8頭が招待された。優勝したのはアスムッセン騎乗の5番人気の牝馬メアジードーツ。

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