【オークス】藤沢和師「前走でガッカリさせていたので…」

[ 2017年5月22日 05:30 ]

<東京11R・オークス>笑顔の(左から)藤沢和師、ルメール、社台F・吉田照哉氏
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 名伯楽はちょっと照れくさそうに、それでも心からうれしそうに笑った。初黒星を喫した桜花賞からの巻き返しを図った1カ月。藤沢和師は「前走でみんなをガッカリさせてしまったので、ちょっと長い1カ月でした。長〜い直線でした」と振り返った。

 ソウルスターリングの素質はデビュー前から確信していた。トレセン入厩時にその姿に触れて思わずのけ反った。「桁違いかも…」。英G1・10勝の父フランケルと仏米G1・6勝の母スタセリタから生まれた筋金入りの欧州血統。「母の父もモンズーンなのに欧州血統の重厚さがない。凄く素軽い。パッと見ただけで走ると思わせた」。どんな母馬なのか、社台ファームに見に行ったほど。それだけにクラシック制覇は譲れなかった。「落ち着いていたし、調教も順調にできた。向正面に入っていい感じだったので、大丈夫かなと。オークスを勝たせてもらって本当に良かった」と安どの表情も見せた。

 今後は夏を休養に充て、海外遠征は“封印”する方針。「秋はどのレースにいくか。これからは東京でもいろいろなレースがあるから」と秋華賞だけでなく天皇賞・秋なども視野に入れている。

 これで現役唯一となるJRA重賞100勝の金字塔を達成。返す刀で今週はレイデオロでダービー初Vに挑む。「ずいぶん応援してもらって、長いことやらせてもらっている。私が力を入れると、ろくなことはないから」といつも通り自然体だが、ファンはもちろん期待している。「先生、おめでとう」「来週も頑張って」。レース後のスタンドからはルメールだけでなく、師にも祝福と応援の声が降り注いでいた。

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2017年5月22日のニュース