【七夕賞】織り姫・リバティ&彦星・石川 願いは1つ“初タイトル”

[ 2016年7月6日 05:30 ]

紅一点のウインリバティが好気配

 牝馬のシーズン到来だ。福島メインのサマー2000シリーズ開幕戦「第52回七夕賞」には、重賞初制覇を狙う紅一点のウインリバティがエントリー。昨夏に500万から3連勝でオープン入りした“夏女”は、今年も気温の上昇とともに調子を上げている。6月以降の重賞戦線で大活躍の牝馬が、今週も波乱を演出するか。

【七夕賞】

 先週の東西重賞は福島のラジオNIKKEI賞2着ダイワドレッサー(9番人気)、中京のCBC賞2着ラヴァーズポイント(7番人気)と人気薄の牝馬が牡馬相手に連対。夏競馬は暑さに強い牝馬に要注意だ。七夕賞には紅一点ウインリバティが参戦する。火曜朝、容赦ない日差しが照りつける中、坂路を軽快に駆け上がった。調教パートナーを務める緒方助手が笑顔で好感触を伝える。

 「雰囲気は良かったね。この暑さでもヘコたれるところはない。叩いて良くなるタイプだし前回より(状態は)上がってきている」

 昨夏に3連勝でオープン馬へと出世した“夏女”。飯田雄師も「夏場に向けて良くなる馬。休み明け(中山牝馬S14着)はテンから行けなかったが、前走(マーメイドS8着)は楽にいいところにつけられたから」と上昇気配を感じ取る。

 前走はスッと好位の4、5番手につけると、勝ち馬リラヴァティを目標に積極的にゴーサイン。最後は切れ負けしたが、今年2戦より明らかに粘りは増していた。指揮官は「ハナより番手で回るのが一番。52キロのハンデも恵まれた。スピードはあるし、ポンとついて回って乗ってくれたら」と初コンビの若武者・石川に託す。

 鞍上は先週のラジオNIKKEI賞で牝馬のダイワドレッサーを2着にエスコート。好位から粘ったスタイルはリバティと同じだ。今週も“ホープ”の手綱さばきに期待がかかる。緒方助手は「“夏は牝馬”だし、荒れるハンデ重賞ですから」と波乱演出を誓った。

 6月以降、重賞はルージュバック(エプソムC)、ソルヴェイグ(函館スプリントS)、マリアライト(宝塚記念)と牝馬が強豪牡馬を撃破。気温の上昇とともに、牝馬の勢いは増すばかりだ。七夕の舞台で“織り姫”が願う重賞初制覇がかなうかもしれない。

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2016年7月6日のニュース