【ジャパンC】イトウくんの流れに乗って体力勝負で挑むミロティック

[ 2015年11月25日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=24日】ジャパンCは3年連続で栗東出張の村松。今年こそは勝ち馬探しを、と相当意気込んでいる。レース展開の鍵を握る可能性があるカレンミロティックの取材をすべく、平田厩舎へ足を運んだ。2、3番手から粘り込むスタイルで、昨年の宝塚記念2着、今年の天皇賞・春3着と、G1でも人気薄でアッといわせる走りを見せてきた。

 担当の高阪助手は開口一番、「前走(天皇賞・秋13着)はガッカリ…。スローで3番手から前を捉えられなかったんだから。具合は良かったんですよ。輸送か、中2週か、この年(7歳)で2走ボケか…。正直敗因は分からない」と首をひねるばかりだった。「逃げ馬はいるんですか?先手も奪えるけど、やはり逃げたくはない」と出走表をのぞき込んだ。ドイツから参戦するイトウが近走逃げて結果を出していることを確認すると「これはイトウくんにあいさつしに行かないと」と笑わせたが、あながちジョークではない。

 高阪助手はミロティックについて「気持ち良く運ぶよりも掛かるくらいで追走した方が脚がたまる」と分析。となればイトウにはビュンビュン飛ばしてもらって、スタミナ勝負に持ち込みたいのが偽りのない本音だ。

 1週前、週末と順調に乗り込まれ「前さばきがキビキビしていい動き」と調子落ちはない。鞍上もこの秋好調の蛯名。さらにイトウの大逃げと、展開がハマれば…。「さて、今からドイツ語を勉強しますか」と言い残した高阪助手の言葉が、不気味に村松の心に響いた。

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2015年11月25日のニュース