【神戸新聞杯】ワンアンドオンリー 心身充実、秋初戦へ万全

[ 2014年9月23日 05:30 ]

万全の態勢で秋初戦へ臨むワンアンドオンリー

 今週は菊花賞トライアル「第62回神戸新聞杯」が阪神競馬場で行われる。同レースでダービー馬ワンアンドオンリーが秋初戦を迎える。先週は東西トライアルでクラシックホースが貫禄を示し、実りの秋へ向けて好発進を決めた。ダービー馬も本番に弾みをつけるべく万全の態勢。そのパフォーマンスに注目だ。

【神戸新聞杯】

 ダービー馬ワンアンドオンリーが休養を挟みパワーアップ。神戸新聞杯をステップに菊花賞を目指すが、決して“叩き台”ではない。橋口師はここを「ダービー馬としての貫禄を示す舞台」と位置付けた。帰厩後も入念な乗り込みを消化して万全の態勢で臨む。担当の甲斐助手が心身の充実を伝える。

 「放牧先から帰ってきたときで504キロ(前走比プラス22キロ)。春に比べて全体的に体に幅が出て、気性面も大人びて前向きさが出てきた。幼かった顔つきも変わってきたし、集中力が増してきましたね」

 ハーツクライ産駒らしい右肩上がりの成長で世代の頂点に上り詰めた。小倉のデビュー戦は後方に置かれたまま12着(10番人気)に惨敗した馬が、一歩一歩確実に課題をクリアして本格化。トレーナーが「新馬のときはパドックであくびをしていたからね」と苦笑いで振り返るほどの“のんびり屋”は、別馬になった。

 1週前には美浦から横山典が駆け付け気合を注入。坂路でダノンマックイン(6歳1000万)と併せラストまでいっぱいに追われ4F52秒5~1F13秒3。2馬身半追走から併入に持ち込んだ。攻め駆けするタイプではなく上がりの時計は要したが、ゴーサインにしっかり反応して迫力十分。鞍上も「見ての通り順調。無事で順調に来てるってことが凄い。きょうはしっかり負荷が掛けられた」と満足そうに振り返った。

 来年には英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS挑戦プランもあり、06年3着に敗れた父ハーツクライのリベンジが待っている。まずは秋初戦。第81代ダービー馬がその走りで他馬を圧倒するつもりだ。

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2014年9月23日のニュース