【戸田・ヤングダービー】篠崎兄弟母エール「夢追い続けて」

　【篠崎兄弟母・多美子さんに聞く】

　――元志、仁志選手はどんな子供でしたか？

　「２人の上に姉がいるのですが３人とも、とにかく負けず嫌い。毎日ケンカばかりでした。ガラス戸は割るし、ふすまは破るし…。私はいつも怒ってばかり」

　――そんな２人からボートレーサーを目指すと聞いた時の心境は？

　「反対。ずっと反対していました。でも、私の反対を押しのけるくらいでなければ（思いは）本物ではない。浮ついた気持ちで目指してほしくなかった」

　――レース場まで観戦に行ったことはありますか？

　「デビュー戦は見に行きましたが２人とも転覆したので、もう行きたくありません…」

　――テレビ観戦は？

　「家にいれば見る時もありますが無事にゴールできるかが心配なので、リアルタイムで見るのは嫌ですね」

　――もし今後、レース場まで観戦に行くとしたら？

　「２人そろってＳＧの優勝戦に乗ったら、その時は応援に行きたいです」

　――最後に、２人にメッセージを。

　「レース自体は不安ですが、夢や目標を持ってくれているので人としては安心して見ています。２人の夢はまだまだ上にあるのでしょう。いつまでも追い続けて下さい。私は静かに見守っています」