【皐月賞】ワンアンドオンリー逆転戴冠へ 自己新4F50秒8

[ 2014年4月17日 05:30 ]

坂路でミッキーヘネシー(左)と追い切られたワンアンドオンリー

 ワンアンドオンリーが逆転戴冠へ爆走した。坂路でミッキーヘネシー(5歳1600万)を3馬身追走。終始速めのピッチを維持したまま、頭がグイッと出たところがゴール。4F50秒8~12秒9。先週9日(51秒1)に続き、2週連続の好時計だ。

 橋口師は「こんなに速い時計を出す予定はなかったのに…。当日の馬体減に注意しないと」とボヤいたが、表情は明るい。50秒8は自己新。16日の栗東坂路では5位(アドマイヤドバイの50秒0が最速)の好タイム。師は「2歳の頃はこんなに速い時計は出なかった。細身だったのが付くべきところに筋肉が付き、厚みが出た」と目を細めた。

 10キロ増で挑んだ弥生賞(2着)で地力強化を再確認。「負けはしたが、あの差し脚ならG1で通用する。ダービー制覇の夢はつながった」(同師)

 自ら育てたハーツクライの子で挑む大舞台。成長期に入った時の破壊力はディープインパクトを退けた05年有馬記念で体験済みだ。「父は4歳秋に急成長したが、3歳春の段階では緩くてクラシックなんて言えなかった。息子の方が成長が早い。ハーツの子で挑めるなんて調教師みょうりに尽きる」。弥生賞での4センチ差惜敗の借りは本番で返す。

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2014年4月17日のニュース