【桜花賞】マーブルカテドラル 上原師「前走は六分」再度ピークへ

[ 2014年4月9日 05:30 ]

体調とともに上昇気配のマーブルカテドラル

 アルテミスSの覇者マーブルカテドラルも休み明けの前走を叩かれて陣営の思惑通りの上昇気配。不気味なムードが漂ってきた。

【桜花賞】

 競走馬の体調は常に変動する。美浦・北馬場でキャンターを続けるマーブルカテドラル。その動きに双眼鏡を向けていた上原師が満足そうに口火を切った。「明らかに上昇カーブを描いている。前走よりも前向き、やる気が出ている。前走(アネモネS)は六分の仕上げだったが、その後、思惑通りに変わってきた」

 ステップレースをあえて仕上がり途上の状態で送り出し、本番で体調をピークにする。昨年の新潟2歳Sはハープスター、阪神JFはレッドリヴェールと、今回人気を背負う2頭にともに5着に甘んじたカテドラル逆転の勝負手だ。「阪神JFではレース前にイライラしていて、秋に連戦した疲れが残っている感じだった。今度は疲労を残さずに余力をもって向かいたい。だから前走では目いっぱいの調教を課さなかった」(同師)という。チューリップ賞など強敵ぞろいのトライアルを避けて、アネモネSをステップレースに選んだのも大一番前の消耗を防ぐためだ。

 このレースでは4着に敗れたが、「後方から大外を回したレースで内容は悪くない。想定内の結果」という。

 体調は昨年のアルテミスSをピークに、阪神JFでは疲労が残って下降。六分の仕上げだったアネモネS後、急上昇曲線を描いている。「桜花賞に照準を合わせて馬体をつくってきた。あす(9日)の追い切りでは併せ馬で気持ちを乗せていく」。決戦まであと4日。体調曲線が再びピークまで上がれば、逆転の夢は広がる。

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2014年4月9日のニュース