【名古屋ダービー】村上義、衝撃告白「最後の日本選手権に」

[ 2014年3月23日 05:30 ]

レース後も厳しい表情の村上義

 村上義弘が“最後のダービー”を2年連続3回目のVで飾るか!?――名古屋競輪場で開催中のG1「第67回日本選手権競輪」は23日、最終日を迎え11Rで決勝戦が争われる。選手会退会問題で5月1日から「1年間の自粛休場の勧告」の制裁を受ける村上義は、「おそらく最後の日本選手権になると思う」と並々ならぬ意気込みを語った。

 準決勝終了後に行われた優勝戦の記者会見に真っ先に現れた村上義は「(23日の決勝戦は)おそらく最後の日本選手権になると思うので、全力を出し切りたい」と衝撃の告白をした。

 村上義は選手会退会問題で5月1日から「1年間の自粛休場の勧告」の制裁を受けている。5月1日から来年4月30日まで欠場すると、ビッグ戦線への復帰は早くて来年12月(予定)の競輪祭になる。7月には40歳になる村上義が体力的にも上積みがなくなり、ビッグ戦線への復帰が厳しいことも「おそらく最後の日本選手権」の言葉につながるのだろう。また村上義が尊敬していた元競輪選手・松本整氏(京都=引退)が、04年のG1高松宮記念杯決勝を最後に引退したことも、少なからず影響しているだろう。

 そして「(弟の)博幸とも話して僕が稲垣君の後ろ」と位置取りを語った後、「博幸との最後の連係になると思う」とも話した。弟と連係してワンツーフィニッシュ(弟が優勝)した10年松戸ダービーや、自分の番手を回った弟が優勝した10年グランプリなど、過去の連係実績は弟が上回るだけに「最後ぐらいは兄の意地を見せたい」とも話した。

 名古屋ダービー前に記した自身のブログで「今回の名古屋を最後に“村上 引退”の噂がたっていますが、今の気持ちのままの引退はありません。この現状のまま終わってはいけないと考えています」とつづった村上義。「新選手会問題」で首謀者的な役割を演じ、競輪界を騒がせた責任を本人は痛感している。

 決してファンのことも忘れていない。「ファンの皆様には日本選手権競輪6日間を本気で楽しんでもらいたいからです。私も今持ってる力を精いっぱい出し切ってきます」(原文まま)。ラストダービーの舞台で、村上義らしい“入魂の走り”を見せてくれるはずだ。

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2014年3月23日のニュース