【キーンランドC】昨年覇者パドトロワ 温泉効果で鋭く12秒3

[ 2013年8月22日 06:00 ]

馬の温泉でのんびりするパドトロワ

 サマースプリントシリーズ第5戦、キーンランドCの追い切りが21日、函館競馬場、美浦トレセンで行われ、昨年の覇者パドトロワ(牡6=鮫島)が函館ダートコースで元気いっぱいの動き。函館競馬場名物「馬の温泉」効果で弱点の硬さもほぐれ、万全の仕上がりを誇示した。

【キーンランドC】

 連覇を目指すパドトロワは函館ダートコース単走でシャープに伸びた。5F64秒6~12秒3の好時計。課題だった硬さも見た目は気にならない。勝浦は合格点を与えた。「変わらず順調。しっかりやってくれとの指示で、それなりの時計も出た」

 前走時は函館から新潟へと移動。10着に敗れ、函館へと戻る強行軍だった。猛暑の中を移動しても疲労がないのは函館競馬場ならではの温泉効果が大きい。前走後から水、金、日曜の週3回、競馬場内にある「馬の温泉」に通う。近所の湯の川温泉から引いた湯は疲労回復だけでなくリラックス効果も抜群。金山助手が語った。「夕方のカイバの前に、“ひとっ風呂浴びるか”という感じで15分程度つかってます。最初は怖がっていたけど、今は気持ち良さそう」

 温泉の主目的は疾病治療だが、疲労回復、関節炎解消にも効果が大きい。JRAの施設では同競馬場と競走馬総合研究所常磐支所(福島県いわき市)の2カ所。馬の温泉がある競馬場は世界でも函館だけだ。

 出来はいい。あとはレース展開だ。「内枠であれば自分で逃げるくらいのつもり。今回は57キロでもあるから」。59キロを背負った前走とは条件が違う。勝浦は自信を持って臨む。

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2013年8月22日のニュース