女子レーサー岡谷&岸 デビュー戦ホロ苦、最下位発進

[ 2013年7月10日 06:00 ]

浜松オート1Rでデビューした岡谷(左=1番)

 第32期生の女子オートレーサー、岡谷美由紀(28)と岸萌水(19)が9日、浜松1、2Rでそれぞれデビューした。単騎ゼロハンから逃げ切りを狙ったが、60度を超える走路温度にも苦しんでともに8着に終わった。

 岡谷は1R、いきなりフライングを犯すアクシデント。2回目は成功したが「気合が入りすぎてしまった。迷惑を掛けて申し訳ない」と反省しきりだ。スピードスケートの選手として国体2位などの実績を持つ。高校卒業後も地元長野県のクラブチームで活動を模索したが資金難などから頓挫。この日、再び“競走”の世界に身を置く喜びを感じている様子で「焦らず平常心でまたあすから頑張りたい」と意気込んだ。

 モトクロス出身の岸は1周回目こそトップを守ったが、しゃく熱の走路にタイヤを滑らせて後退した。それでも「簡単に勝たせてもらえなくてよかった。8着から上っていきたい」と前を向いた。レース中、父・明雄さんの姿を見つけてリラックスした。モトクロス時代は整備をしてくれた父から、デビューに際して手製の仕事用バッグを贈られた。家族の支えを受け「あしたはきょうできなかったことをできるようになりたい」。オートレーサー人生は始まったばかりだ。

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