【安田記念】エーシントップ“恵量”54キロ&福永で今度こそ!

[ 2013年5月29日 06:00 ]

厩舎の中で運動するエーシントップ

 重賞3勝の3歳馬エーシントップが、新コンビ福永を背に“恵量”54キロを生かしてのリベンジに燃えている。

 前走のNHKマイルCでは1番人気に推されたが、スタートから折り合いを欠き、直線でも包まれる不利を受けて7着に終わった。西園師は「スムーズだったらもっと力を出せた。行き切る形にもなれずチグハグな競馬になってしまった」と悔しそうに振り返る。それでも好位から勝ち馬にしぶとく迫った粘りと、これまでのレースで見せてきた勝負根性は相当なもの。

 「3歳だけどスピードでは引けを取らないよ。今はまだ成長期。初の古馬相手になるが、過去のレースを見る限り、能力はそれほど見劣らないはず。伸び盛りの若いパワーと重量差で逆転は可能じゃないかな。天候にも左右される馬じゃないから、道悪になっても力は出せるでしょう」

 西園師の並々ならぬやる気がうかがえた。その根拠は1週前の動きからも見て取れる。同じく安田記念に出走するサダムパテックと坂路で併せ、4F55秒0~12秒6の好時計。抑えきれないほどの抜群の手応えで半馬身追走から馬なりで併入した。

 「もともと稽古駆けする馬だが素晴らしい動きだった。デキ落ちの心配はまったくないよ」

 指揮官が言うように、稽古での動きは依然として抜群だ。担当の蔵之下助手も「よほど体調が良いのかカイ食いが落ちない。体つきもいいし素軽さが増した」と万全の仕上がりをアピールする。見限るのはまだ早い。府中の借りは府中で返す。

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2013年5月29日のニュース