【NHKマイルC】ハナズゴールは「新幹線」だ

[ 2012年5月4日 06:00 ]

<NHKマイルC>ハナズゴールを管理する加藤和宏師

 3歳マイル王決定戦「第17回NHKマイルC」の出走馬が3日、確定した。ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、ハナズゴールの加藤和宏師(56)。桜花賞は追い切り後のアクシデントで無念の回避となったが、その雪辱は果たせるのか?胸の内に迫った。

 ――ハナズゴールですが桜花賞は外傷で回避。

 加藤和師 直前に洗い場で羽目板を蹴って右後肢蹄球を負傷してしまいました。回復に手間取ったけど今はもう問題ありません。

 ――追い切りは坂路で4F51秒2、ラスト1Fは13秒0。

 坂路はゴール後の惰性で走らせる部分が短いのでうちの厩舎ではいつも早めにやめています。だから、ラスト1Fはかかっているけど、動きは良かったので心配ありません。

 ――多少急仕上げの感?

 確かにそうかもしれません。ただ、長く休んでいたわけではないし、走れる出来にはありますよ。

 ――前走(チューリップ賞1着)は早めに栗東入りしての競馬。

 牝馬なので直前に長距離輸送をさせたくはありませんでした。

 ――前々走(500万、1着)から12キロ減の414キロ。

 慣れない栗東へ入れたせいで2週間近くカイバ食いが悪くなってしまいました。それで体が減ってしまいました。

 ――スタートはあまり上手ではない。道中は慌てず後方から中団を追走。

 前半に気合を入れちゃうと末脚が鈍る面があります。だからクリスチャン(デムーロ騎手)には前半は無理しないでいい、と伝えていたんです。

 ――直線、一瞬もたつくようなシーン。

 あのあたりは、カイバ食いが上がって順調さを欠いた影響があったのかもしれません。

 ――それでも右手前(軸脚)のまま凄い脚で差し切った。

 こちらの想像以上に豪快に伸びてくれたという感じでした。

 ――最後は抑えて2着に2馬身半差の完勝。

 クリスチャンはまるでシンカンセンだと言ってくれました。強敵がそろったレースであれだけのパフォーマンスを見せられたのはうれしかったですね。

 ――東京競馬場は合っている。

 実際、東京で強い勝ち方をしているように脚質的に直線の長いコースは合っています。

 ――持ち味の切れを生かすためには良馬場でやりたい?

 3走前(菜の花賞10着)は重い馬場(発表は稍重)で大敗しました。やはり良馬場がベターだとは思います。ただ、前走も良発表といえ渋り気味の馬場だったので、ある程度はこなせると思います。

 ――オークスにつながる競馬をしたい?

 オークスはあくまでも今回の結果次第。まずはここで好勝負してくれることを期待して送り込みます。

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2012年5月4日のニュース