【高松宮記念】わずか首差…サンカルロまた2着

[ 2012年3月26日 06:00 ]

<高松宮記念>2着に終わったサンカルロ(左)

 2年連続で無念の銀メダル。中団の外めで脚をため、直線で猛然と末脚を伸ばしたサンカルロ。メンバー中2位となる3F34秒7の決め手を繰り出し、先に抜け出したカレンチャンを1完歩ごとに追い詰めたが…。わずかに首差捉え切れず涙をのんだ。

 「スタートも今までで一番良かったし、この馬にしてはいい位置が取れた。外にもスムーズに出せたし、全てがうまくいったんですが…」。悔しさを押し殺すように振り返った吉田豊。「もうひと伸び足りなかった。もう少し(前半の)ペースが速ければ」と深いため息をついた。検量室のモニターでレースVTRを確認して報道陣の前に現れた大久保洋師は開口一番「残念」と天を仰いだ。「3~4角の中間の手応えでヨシッと思った。直線はさすがに声が出たよ。いい競馬だったが、あと少し足りなかったな」

 3度目の挑戦だった高松宮記念はこれで4、2、2着。届きそうで届かないG1タイトルにもどかしさは残るが、それでも指揮官は「新しい中京の力のいる馬場が合うことは分かった」と前を向いた。吉田豊も「G1を勝てる力はある。また次回頑張ります」と自らを鼓舞。苦い経験を糧に、師弟コンビはまだ見ぬ頂上を目指し続ける。

続きを表示

2012年3月26日のニュース